露天風呂は24時間開いてるから
もしかしたら誰かいるかな?
とは思ったけど誰もいなくて貸し切り状態


「うわぁ凄い広いし景色もいいねぇ」


しっかり調べててよかった


「こっちの眺めも凄くいい(-∀-`) 」


陽菜の方を見てニヤニヤしてるんだけど嫌な予感しかしない(汗)


「優・・・ちゃん(汗)」

「マンションのお風呂だと出来ないし
こんなチャンスを逃すわけにはいかないよねぇ〜(-∀-`) 」

「だ、誰かが入って来るかもしれないし(汗)」

「ふふふふ」


悪ガキみたいな顔してるんっだけど


「こんな夜中に誰も来るはずないだろけど
もしもの為に鍵閉めて来ちゃった(-∀-`) 」

「ダメじゃん(汗)」

「だって陽菜と二人っきりで入りたかったんだもん」


悪ガキから子犬に変化されたら怒れないじゃん

で、蓋を開けてみたら子供でも子犬でもなく・・・・・


「んっ・・・・はぁっ」

「もう少し声押さえて(;´-∀-)」

「誰のせいなの(怒)」

「だよね・・・よし続きは部屋でしよう(-∀-`) 」


宣言されるのもなんか恥ずかしい(汗)


浴衣に着替えドアの方へむかっていたらドアをガチャガチャする音が聞こえ
慌てて鍵を開けに走る優ちゃん


「すみません鍵かけちゃってました(;´-∀-)」


わざとらしい(笑)


「入っても良いですか?」

「どうぞどうぞ・・・一人で大丈夫ですか? 」


その女性は赤ちゃんを抱いていて・・・


「ありがとうございます
夜中に起きちゃってなかなか寝てくれないので
温泉に浸かったら疲れて寝てくれるかなーなんて(笑)」

「可愛いですね何ヶ月ですか?」

「もうすぐ三ヶ月になります」

「可愛い赤ちゃんですね〜」

「・・・・・・・(бвб)」

「陽菜どうかした?」

「な、な、なか(汗)」

「なななか?」

「すっぴんなのにわかっちゃいました?」


コクコク頷くだけしか出来なくて
ぶんぶん首を振っていると


「あのう・・・・?」


だよね、優ちゃんにはわかんないよね


「私ファン・・ううん大ファンでした!」


やっと絞り出した言葉に申し訳なさそうな顔をする彼女


「ファンに何も言わず急に辞めちゃってごめんね」


その赤ちゃんがあのときお腹にいたんですね
でも海外にいるとばっかり思ってたのに


「優子が幸せなら私達も幸せです」

「そう言ってくれると嬉しいし
アイドルやってて良かったって思う、ありがとう」


「陽菜もう遅いから戻ろう」

「う、うんあのう・・赤ちゃん抱かせて貰っても良いですか」

「あはっ勿論!この子も綺麗なお姉さんに
抱いて貰えたら嬉しいと思うから」


ずっと追いかけてきた人の子供を抱けるなんて陽菜だけだよね?


「ありがとうございました(бвб)」

「こちらこそ懐かしいヲタクにあえて嬉しかったよ」

「え?」

「握手会とか写メ会よく来てくれてましたよね」

「覚えてくれてたんですか(汗)」

「当たり前ですよ、こんな綺麗な方忘れるわけないです」

「綺麗だなんて・・・・優子の方が可愛いしスタイルいいし
ダンスもキレッキレだし・・・大好きです!」

「陽菜!湯冷めするから部屋へ戻ろう」


そうだった、優ちゃんと旅行に来てたんじゃん(汗)

でももっと話したい、だって握手会なんて数秒だよ?
こんなに長い時間話した事無いのに


「ありがとう、まだファンがいてくれるなんて
思ってもいなかったから嬉しい」


それに、今別れたらもう二度と会えないじゃん(汗)


「あのう、明日は何時にここを発つんですか?」

「え〜と・・・・陽菜さんなら教えても大丈夫そうだから言うけど
今私この旅館の女将になるための修行をしてるの
だからずっとここにいるよ」

「え、でもアメリカへ・・・」

「一瞬遊びに行って帰って来たから嘘じゃないけどね(笑)」

「明日もう少しお話させてもらってもいいですか?」

「いいよ、陽菜さんは何時に発つの?」

「10時までゆっくりするつもりでした」

「じゃー朝食が終わったらまた話そう」

「はい(бвб) 」


その日はそのまま・・・ううん
るんるんのまま部屋へ戻った