敦子


みなみとは偶然立ち寄った本屋さんで出会った

棚の上の方の本を背伸びして必死に取ろうとしていたみなみ

その本を取ってあげると

「ありがとう!」

少し頬を赤らめて照れている仕草が可愛くていつの間にかお茶に誘っていた

凄い照れ屋さんみたいで、私が話す事に頷くだけ

でも質問には一生懸命答えてくれて、誠実な人なんだってすぐに分かった

その日にアドレスの交換をして、遊ぶようになり

私の方からダメもとで告白すると

みなみも、一目ぼれだったと言ってくれて・・・

もっと早く告ればよかったなって思ったあの日が今は懐かしい

優子にはすぐに女の子だってばれたみたいだったけど
陽菜は不思議そうな顔をしていて面白かった(笑)

みなみとデュエットしてる陽菜を見ながら

「優子、陽菜に告っちゃえば!」

「えっ・・・あっちゃん(汗)」

優子はたぶん入社した時から陽菜の事が好きだったんだと思う

彼氏の話とか今は篠田さんの話を嬉しそうにする陽菜をみて
眉毛を下げて作り笑いしてたし、
いつも眠そうに出社してくる陽菜を見つけては嬉しそうに挨拶してるし

陽菜は全然気づいてなくて今なんてあの篠田さんと付き合ってるんだもんね

でも、最近の陽菜を見てたら優子を見る目が変わって来てると思うんだけど・・・

私の勘て、結構当たるんだよね(ニヤニヤ)

「あつ!飲みすぎっすよ(汗)」

「だって、楽しいんだもん」

「今日あつの家行ってもいいっすか?」

「みなみ!すき〜」


抱きついてキスしたら真っ赤になっちゃって・・・ほんと可愛いんだから


「みなみ早く帰ろ!じゃないとここで襲っちゃうよ(笑)」

「何言ってるんやー(汗)そりゃーたまには襲われるけど
いつもは鳴かせる方やろ・・・・だぁ!!何言ってるんだ私(汗)」

あたふたするみなみの手を引いて


「ほら、帰るよ、にゃんにゃん、
優子またねー二人も頑張ってねバイバーイ!」



あっけにとられてる二人を残して部屋を出た