陽菜

優ちゃんの手術の次の日の夜
二家族の緊急会議が開かれた

と、言っても決まった事の報告会だったんだけどね

佐江とゆきりんの挙式は佐江のシーズンオフである
12月8日に決まり子供が生まれる前までに
新しい家を完成させたいとかで
年が明け仕事始めにすぐ着工するらしい

だからそれぞれ住むところをすぐ探すように言われた

一人暮らしを一度はしてみたかったから丁度よかったかも

あっちゃんとみなみがこそこそ話をしていて
お母さん達に

「二人で一緒に住む!」

て宣言した、もちろんあっちゃんがだけど(笑)

就職先は別々になるけどあっちゃんの会社の近くを
探すみたい

ゆきりんは今の病院を退職し
家が完成するまで佐江のワンルームマンションに
一緒に住み料理教室とかに通うんだって

麻里ちゃんはもちろんお兄ちゃんの所に戻るみたい

「優ちゃんはどうするの?」

おばさんに聞いてみる

「おばさん達は病院の近くに借りようと思ってるから
そこで一緒に住まわせるわよ
毎日リハビリに通うのも便利だしね」

「でも、学校には遠くなりませんか?」

「そうね・・・・自転車で通わせようかしら
雨の日は送らないといけないわね」

そうなったら学校でしか逢えないけど・・・
少しの我慢だもんね・・・・


「て言う風に決まったの(бвб) 」

「ヤダヤダヤダ!何勝手に決めてんだよ
俺の気持ちは無視かよ(怒)」

「仕方ないでしょ中学生なんだから」

「うう・・にゃんにゃんは毎日キスできなくてもいいのか!」

「三ヶ月くらいの辛抱だから我慢しなさい」

「くっ・・・・学校でする」

「だめに決まってるでしょ(怒)」

「保健室の鍵閉めてしたらばれないって」

「モラルの問題です(бвб) 」

「固い事言うなよ・・じゃーさ毎日にゃんにゃんとこに
寄ってご飯食べてから帰る(´-∀-)」

「リハビリに行かないとでしょ」

「・・・・・だって父ちゃんも母ちゃんも
夜勤で居ない時多いし・・・・
俺一人でご飯食べて一人で寝るんだぞ・・・」

「・・・・もしかして怖いとか(笑)」

「こ、こ、怖くなんかないやい(汗)」

「ふっ・・・怖いんだ(бвб) 」

「うるせー・・・(汗)
だって今まで一人で家にいる事なんて無かったから・・
必ずみなみが居たし、もし誰もいなくても秋元家に行けば
絶対おばさんがいたから・・・」

そう言えば練習から帰って来て自分の家に帰らず
直接うちにご飯食べに来てた時って
家に誰もいない感じだったもんね・・・

「・・・・一緒に住む?」

「誰と?」

「陽菜と(бвб) 」

「が、が、学校はいいのかよ(汗)」

「ばれない様に校区外に借りる
でも、行きも帰りもバラバラに行かないとだし
誰にも言ったらだめだからね」

目をキラキラさせて首がもげるんじゃないかってくらい
立てに振ってる優ちゃん・・・

リハビリにも通わせないといけないし・・・
おばさんにも言わなきゃ
もう、大変じゃん(汗)

はぁ・・・やっぱり一人暮らしは無理だったか