部屋に戻って来たんだけど優ちゃんの様子がおかしい

だって廊下でもドンドン距離を離されてたし
部屋に入るとすぐ布団に潜っちゃって
おやすみも言ってくれない

と言うかあんなに続きを楽しみにしてたのに寝ちゃうの?


「優ちゃんどうかした?」

「今も大好きなんだね」

「え?」

「凄く良い顔して楽しそうに話してた
私にはあんな顔してくれたこと無いのに」

「それは・・・ずっと憧れてた人で・・・
もう会えないと思ってたのに会えたからで(汗)」

「大好きって言ってた」

「優ちゃんとは違う大好きで・・・
上手く言葉に出来ないけど・・・・
今陽菜が愛してるのは大島優子なの!」

「ごめん・・・・・私・・私も陽菜を愛してる」


憧れと現実は違うもの
握手会でも緊張して話せなかったのに
いきなり目の前にしてあれだけ話せたのは
陽菜の中には優ちゃんが居たからだと思う

結局続きをする事になって起きたのが8時前


「朝風呂行きたかった(涙)」

「仕方ないよ朝食9時まででしょ」


今からお風呂に入って朝食をギリギリにしたら
話す時間が無いよって優ちゃんに言われて泣く泣くあきらめた

良いお湯だったのになぁー
また来たくても高級旅館だからなかなか来れないのが残念


優子が部屋まで来てくれて30分だけだったけど話せた

ここの料理と温泉が気に入ってよく利用していた時
たまたまここの息子さんと出会って恋に落ち妊娠してしまった事

悩んだけど大好きな人の子供を産みたいと思い卒業、引退を決意した事

事実を話せばここに迷惑がかかるから相手を明かさず
アメリカへ行くとだけいった事

そして子供が出来、女将修行中だと言う事

後はアイドルだった頃の話で盛り上がりあっという間の30分だった


「出来れば私がここにいる事は言わないでおいて欲しいの」

「言いません!絶対誰にも・・・・あ・・・一人だけ言ってもいいですか
その人もずっとヲタクでペラペラしゃべる人じゃないので」

「名前だけ聞いてもいい?」

「指原君て言うんですけど」

「君と言う事は男の人で指原・・・
もしかしていつも全然しゃべらず剥がされてたさっしー?」

「そうです、さっしーです、覚えてもらえてるって知ったら
めちゃくちゃ喜びますよもしかしたら倒れるかも(笑)」

「アハハハさっしーならいいよ
あ、そろそろ時間だね・・・また遊びに来て」

「はい!と言いたいところなんですがなかなか(汗)」

「だよね、ここ高級だもんね(笑)
私に直接連絡くれたら予約と一番安い料金でランクアップしてあげる」

「良いんですか(бвб) 」


その流れでLINE交換しちゃいました!!!


次はさっしーも連れて来ると約束して宿を後にして
また京都巡りへ


「ずっとほったらかしでごめんね(汗)」

「いいよ、嬉しそうにコロコロ表情を変える
陽菜をみてて私も楽しかったから(-∀-`) 」

「もう・・・・恥ずかしいから言わないで(汗)」


ヲタクの気持ちはわからないけど
陽菜が幸せなら私も幸せだよって言ってくれる優ちゃんが
今の陽菜の一推しなのは言うまでもないよね(бвб) 


「あ、指原とは部屋別だからな!」

「当たり前、でも指原君先輩だから呼び捨てはダメでしょ」

「あいつは呼び捨てで良いんだよ(怒)」


まだ先に泊まったのを怒ってるみたい(笑)


「彼女さんいるみたいだから四人で来ようね」

「彼女いるのに陽菜にまで手を出しやがって(怒)」


いやいやいや私手を出されてないし(笑)


「今はもう優ちゃんにしか興味ないから安心して」

「私は初めて会った時から陽菜しか見てなかっんだから」

「そうなの?」

「こういうのをヲタクって言うのなら私は小嶋陽菜ヲタクだ(-∀-`) 」

「今は陽菜も大島優子ヲタク(бвб) 」

「じゃー二人共アイドルじゃん(笑)」

「そしてアイドルヲタク(笑)」

「ヲタクも悪くないね(-∀-`) 」


そう言って笑う優ちゃんをもっと好きになった



おしまい