陽菜

最近優ちゃんと麻里子がコソコソ何か話してるんだけど
陽菜が近づくと何事もなかったかのように
違う話をしだす・・・

何をかくしてるんだろう・・・

「ねえニャロ」

「ん?」

「人間て楽しい?」

「どうして?」

「ゆっぴーと最近イチャイチャしてないなーて思って」

「陽菜始めからイチャイチャしてないし
優ちゃんがベタベタしてきてただけだもん」

「そうだよねー・・・
ねえニャロってウサギに戻りたいとか思わないの?」

「・・・・何でそんなこと聞くの?
もしかして優ちゃんが何か言ってるの?」

「ゆっぴーはりすに戻りたいかもよ」

「なんで?学校で楽しそうじゃん
体育の授業とかみんなにキャーキャー言われてるし
勉強もできるし先生にも褒められてるし
戻りたいわけないじゃん
もし戻りたいなら何が不満なわけ?」

「ニャロが冷たいからとか?」

「陽菜はうさぎの時も人間になってからも同じだし(бвб)」

「もしゆっぴーがリスに戻りたいって言ったら?」

「陽菜はまだこのままがいい」

「そっかー・・・分かった」

そう言って部屋から出て行った

優ちゃんがいくら戻りたいって思ってても
陽菜が嫌だって言ったら戻らないよね・・

そう思ってたのに・・・


「陽菜早く起きなさい遅刻するわよ」

あれ、なんでお母さんが起こしに来るんだろう
いつもは麻里子が起こしに来るのに・・・

「麻里子は?まだ寝てるの?」

「麻里子って誰?」

「えっ!?・・・・何言ってんの(汗)」

「あなたこそ寝ぼけてないで早く用意しなさい」

「・・・・優ちゃんが誘いに来たら部屋に来てって言って」

「優ちゃんて誰?」

「はぁ?お母さんボケたの?」

「ボケたのはあなたでしょ
ほら早くしないとみなみちゃんが迎えに来るわよ」

「みなみって・・・峯岸みなみ?」

「他に誰がいるのもう、いやーね」

そう言って部屋を出ていった

麻里子も優ちゃんもいないってどう言う事?

みーちゃんは人間になって出来た人間の友達

「ニャロおっはっ〜(*`ω´) 」

「麻里子・・・何で浮かんでんの?」

「神様だからだよ(*`ω´) 」

「どういう・・・・・優ちゃんは?」

「ゆっぴーはそこにいるじゃん」

指さす方を見ると昨日そこにはなかった少し大きめのゲージ
その中には・・・

「っ・・・なんで・・・」

「ニャロは戻りたくないって言ったから
人間のままで、ゆっぴーは戻りたいって言ったから
リスに戻した、ニャロしっかり飼ってあげてね」

「やだ!優ちゃんを戻してよ」

「戻したからリスなんだよ」

「違う!人間に戻して(汗)」

「これはゆっぴーが望んだ事なんだよ」

「優ちゃんがこんな事望むわけがない!
これじゃー一緒にいれないじゃん」

「そうかな?ニャロがこの部屋に居る限り
ずっと一緒でしょ
もし結婚したら一緒に連れて行ってあげてね」

「陽菜は優ちゃんと結婚するんだもん」

「女の子同士では出来ないんだよ」

「そんなの関係ない!
好きな者が一緒に居るのは普通でしょ」

「ゆっぴーはそう思わなかったみたいだね」

「うそ・・・」

「だってニャロはゆっぴーの事拒否してたでしょ」

「してない・・・」

「引っ付いたら暑いとか、キスしようとしたら
かわしたりしてたじゃん」

「あれは・・・恥ずかしいからだもん・・・」

「ゆっぴーずっと悩んでたんだよ」

「だって・・・優ちゃん他の子にだってすぐ触るし
キスだってするし・・・
陽菜ばっかり好きみたいでムカつくんだもん」

「ニャロはゆっぴーの事好きだったの?」

「嫌いだなんて言った事ないし・・・」

「なんでうさぎに戻りたくないの?」

「リスの優ちゃんは小さすぎて気を付けないと
踏んでケガさせちゃいそうになるし
一度一緒に寝てて陽菜が寝返りうったら
下敷きになってて圧迫死寸前だったし・・・
モフモフの尻尾は好きだったけど
抱きしめることも出来ないし
キスだって・・・・出来ないじゃん」

「だってさ、ゆっぴー
早まっちゃったねぇ(*`ω´) 」

ゲージに向かってケラケラ笑う麻里子

それを聞いてガシャンガシャンと

リスの優ちゃんはゲージに必死に体当たりしてしてる・・・

ゲージを開けて出してあげると
陽菜の肩に上って来て尻尾を持って
陽菜にスリスリしてる

「麻里ちゃんお願い人間に戻してあげて」

「どうしようかなーリスのゆっぴー可愛いし(*`ω´) 」

「そう言う態度を取るんだったら陽菜にも考えがある」

「ニャロがいくら考えてもゆっぴーは小さいリスのまま(*`ω´)」

「今日学校に行ったら珠理奈を陽菜の物にしてやるんだから(怒)」

「そ、それは・・・・(汗)」

う〜んて言いながら少し悩むと

「ゆっぴー肩から降りな」

優ちゃんがベットの上に飛び降りると

「えい!」

ボン!!

「ふぇ〜にゃんにゃ〜ん(涙)」

泣きながら抱き付いてくる優ちゃん

「勝手に戻るなバカ!(怒)」

ギュッて抱きしめてあげた

「カチャ!陽菜早く・・・
あら優子ちゃんいつの間に来てたの
ほら三人とも早くしないと遅刻よ」

三人って・・・・

麻里ちゃんは制服を着て椅子に座っていた

「ほらゆっぴーもニャロも学校行くよ
早くしないと愛しの珠理奈が
首を長ーくして待ってるんだから(*`ω´) 」

こうなる事わかってたくせに・・・この女は・・

「今度陽菜に相談もなしにこんな事したら
珠理奈を襲うからね」

「二度としません・・・」

「ほら優ちゃん制服に着替えないと」

「ううぅぅ・・・にゃんにゃん好き・・・」

「陽菜も好きだから・・・チュッ!」

「!!?うひょぉー見た?ねえ、今見た?」

麻里ちゃんに必死に訴えてるリス

うぅ〜て唇を尖らせて口にしようとしてくるから

「調子に乗るんじゃないの(怒)」

おでこをぺちんと叩いてやった