陽菜
会場に着いたら「優子に会いに来てあげて!」てトレーナーに言われた
言われなくても逢いに行くッちゅうの
声をかけると嬉しそうに飛びついてきやがって
凄い勢いだったからよろけちゃっただろ・・・・かっこ悪い
「危ないだろ!」
怒ったふりしてごまかしたけど
「ごめん・・・」
眉をハの字に下げて子犬みたいにシュンてしてる・・・
余りにも可愛すぎてチュってキスしたら今度は照れてるし・・・
夫婦って言うよりまだまだ恋人同士みたいに見えるよな俺達
すぐに別れてスタンドに行くと優子の両親も来ていておやじ達と話していた
「おはようございます!」
「おお、陽菜君おはよう!」
「一昨日、トレーナーも一緒に食事に行ったらしいですね」
「そうなんだよ、優子が無理やり連れてきたみたいなんだけど
これが結構話が合ってアドレスまで交換しちゃったよ 」
嬉しそうに話すお兄さん
優子から電話で二人を引っ付けようと思う!て聞いた時は無理だろう
ていったんだけど・・・これはもしかしたら、もしかするかもな
他愛もない話をしてると、選手たちがトラックに出てきて
アップしだした
こっちに気づいて手を振って来たから振りかえすと
ニコッと笑窪を作って微笑むとまたアップに集中しだす
なんか俺まで緊張してきたし・・・
爺は大会スポンサーらしく、下のテントで見てやがる
・・・・ふん、上の方がよく見えるもんね
今日と明日は爺の家で世話になる
おやじは煩いくらい粗相のないようにと言い続けやがるし
オレだってもう大学生だぞ
それぐらいわかってるからちゃんと出来るし・・・・
たぶん出来る・・・
出来ると思う・・・事にしよう(бвб)