「暇だぜ・・・・・なあサドちょっと散歩言ってきていいか?」

「ダメです!」

「何でだよ、ほら一日一回は日に当たらないとダメだって
昔の人は言ってるだろ」

「そこの庭で日向ぼっこでもしててください」

「おめえな、ばあちゃんでもねえのに出来るかってんだ(怒)」

「組長が帰って来られるまでは喧嘩は禁止です」

「誰も喧嘩するとは言ってねえだろ」

「優子さんが一人で歩くと不良どもがたかって来るでしょ
それを見越しての散歩なのでは?」

「くっ・・・・暇すぎて病気になっちまうぜ」

「そんな事言わないでください・・・もうあんな思いは・・」

「っ・・・すまねえ」

一度は心臓が止まってしまった優子さん
何度も除細動器で電気ショックを受けてるのを見て
このまま戻ってこなかったら私も後を・・・

医者が諦め死亡宣告しようとしたとき医者を跳ねのけ
何度も優子さんの心臓を殴ってやった

トリゴヤとブラックに羽交い絞めにされ
暴れていると機械音が鳴りだし奇跡が起きた

今は元気すぎて病気だったなんて信じられないくらいだ
それでも年に二回嫌がる優子さんを
無理やり引っ張って定期検診に連れて行っている

「私と一戦交えますか?」

「サドとか・・・やめとくわ」

「何故です?相手になりませんか」

「おめえ、私に本気でかかってこれるか?
来れねえだろ、マジじゃねえ奴と拳を交えたら大怪我させちまう」

優子さんとマジで戦ったのは後にも先にもあの時だけ
あの時は私が勝って元の優子さんに戻ってほしかったから・・

結果的には今の優子さんを作り上げてしまったんだけどね

「仕方ねえ、下のやつら呼んで大富豪しようぜ
負けた奴は一発芸、面白くねえ奴は裸になって屋敷一周(´-∀-)」

「わ、私もですか?」

「当たり前だ、贔屓はしねえ」

人数多い方が負ける確率減るよな?

何とか十人集め12人でやり始めたのはいいけど

「チッ負けちまったじゃねえか仕方ねえ」

一発芸やりまーすて言いながら変顔をする優子さん

次期組長になるかもしれない人の事を下っ端が笑えるはずもなく

「なんだよ面白くなかったか・・・仕方ねえ」

「だ、ダメです!(汗)」

ジャージを脱ぎ出す優子さんを必死に止めると

「自分の言った事はぜってえやり通す」

吹っ飛ばされ体勢を立て直したときにはすでに下着姿に・・・

慌てて

「お前ら目を閉じろ!絶対見んな!見た奴は破門だ!」

叫びながら服を持って優子さんの後ろをついて行く

部屋に戻ると同時にジャージを着せた

父さんや上の組員たちがいなくてよかった・・・(汗)

お母さんには白い目で見られたけど・・・・

「もうやめましょう」

「負けたままで終われねえ」

「じゃー裸はやめましょう、他の罰ゲームで(汗)」

「そうだな・・・物ボケでいいや」

その後もゲームの弱い優子さんが何度も負け
面白すぎてつい笑ってしまった組員達に
調子に乗った優子さんがトランプそっちのけで
笑かしにはしったのは言うまでもない・・・