縁日の日、少しだけ昔のような関係に戻れたような気がした
その勢いで次の日
「大島さんおはようございます!」
自分で冷蔵庫からペットボトルを出そうとしていた
大島さんに後ろから抱き付いてみる
「な、何してんの(汗)」
慌てて離れようとするところは変わってない
昔もこうやって後ろから包み込んであげたら
逃げようともがいてたもんね(笑)
だって陽菜にすっぽり収まるからつい・・・(笑)
「この前からかわれたでしょ(汗)」
「女の子同士ってやつですか?」
「そう・・・そういうのに間違えられたらいやでしょ」
「大島さんとなら大丈夫です
だって特別な人だから(бвб) 」
「っ・・・・」
ドン!
「え!?」
壁に押し付けられて・・・・
今・・・キスされた?
「ごめん・・・今日は帰って」
「え!?」
「小嶋さんは悪くないから・・・
悪いのは私だから・・・」
「どう言う事ですか?」
「どうしても彼女と・・・高校の時好きだった彼女と重ねてしまうの(汗)」
「彼女・・・・」
「私は女性が好きなの、気持ち悪いでしょ」
うそ・・・もしかして好きだった彼女って・・・陽菜?
「小嶋さんといると彼女と一緒に居るような感覚に陥ってしまう
昨日の縁日や海でも彼女と手を繋いで歩いてる錯覚に・・・」
「大島さん・・・」
「小嶋さんに魅かれて行く自分が居て・・・
こんなの彼女に対しても小嶋さんに対しても失礼なのに・・・
最低だね、私・・・」
気が付くと頭を抱え項垂れる彼女を引き寄せ抱きしめていた
「最低じゃないよ、大丈夫気持ち悪くないから
今だけ私を彼女だと思ってくれていいよ」
「っ・・・にゃんにゃん・・・(涙)」
「優子」
見えない目の替わりに手で頬を確かめ包み込むと優しいキスをしてくる
「んっ・・・チュッ・・はぁっ・・・」
ゆっくりと離れると
「・・・・ごめんね・・・有難う・・・」
そう言って自分の部屋へ入って行った