優子

優勝校相手にあと一歩だった
でも全力を出し切れたし
皆も100%以上の力を出してたから後悔なんてない

泣くメンバーを慰めながら整列するように促していると
観客席から立ち上がり帰って行く背中を見つけた

あれは・・・絶対そうだ
変装してるけど私が見間違えるわけがない

来てくれたんだ・・・っ・・・
なんでこんな事で涙が出て来るんだよ
試合で泣けっちゅうの(笑)

もう家にはいかないと決めていたのに
どうしても会って御礼が言いたくて

言ってすぐ帰ろうと思っていたのに
家にあげてくれた先生

いつもと違うのはテーブルにはお茶が置いてあって
向かい合って座ってる事

「最後に学校の先生じゃない先生の顔を見たくて来ちゃった」

顔を見たいのに俯いてる先生

「ねえ、こっち向いてよ」

何を思ってるんだろうか、でも最後に生徒じゃない私を見て欲しい

「最後くらい私をちゃんと見て!」

「最後だなんてヤダ」

「先生?」

何を言いたいんだろうか・・・

「好きなの!」

「え?」

「優子が好きなの」

「え?あっ・・・えーと・・えぇ!?」

優子って私の事だよね(汗)
いつも大島さんって言ってたから一瞬わからなかった

「終わらせたくない」

「先生?」

「先生じゃない!」

どうしていいかわからなくて
固まっていたらいつの間にか抱きしめられていて・・・

後はいつものように裸になってベットへ

ただ一つ違っていたのは先生が上になり私を抱いていた事かな

その日初めて先生に抱かれた