朝食を終え病院へ向かう

「申し訳ありませんが裏口から入ってもらいます」

「OK」

病院内へ入るとジェーンさんがいて病室へ案内された

「あなたがドクターオオシマ?」

「イエス」

男性はジェーンさんを手招きして耳元で何やら囁いてる

「ユウコは僕より優秀なドクターですよ」

「初めましてミスター・・・・何とお呼びすればいいですか」

「何とでも呼んでください名前はあかせないので」

「OK,Mr.・・・
気にそぐわないなら私は日本へ戻ります」

「no!ダメだよ僕だけでは無理だから(汗)
ハルナからも何とか言ってくれよ」

「私は大島先生に従うだけですので」

「本当にあなたを信用していいんですか?」

「それはMrのお心次第です」

「まあまあ、ここは早々に検査をしてくれないか
その結果が出てから考えても遅くないだろ」

「そうだね、じゃーまず触診からいいですか」

「どうぞ」

一通り調べた大島先生の顔が曇る

「ここの病院にはどんな設備があるのかな」

「最新の設備が揃ってる」

「そっか、では・・・・」

それから陽菜が聞いたこともない単語を
ナースやドクターに指示し

「私達の部屋はどこかな」

「こちらへ」

ブースが案内してくれた

「ここは・・・医院長室」

「ここが一番広くて使い勝手がいいからね」

得意げにジェーンさんが答える
中へ入ると誰もいなくて・・・

「医院長には別の部屋へ移って貰った
この病院、いやこの国の人間には
誰が入院しているのかも知らせていない」

「え?でも看護師とか医師がいましたよね」

何故話の内容がわかるかって?
それは優子が簡単に通訳してくれているから

「あれは僕が僕の病院から連れてきた優秀な人材
すぐにでもユウコとハルナに来てもらいたい
今の倍以上は出すよ♪」

「倍・・・・・・(бвб)」

「その話は何度も断ってると思うけど」

「そ、そうよドバイへなんていけないし(汗)」

「ユウコはすでに日本での目的を終えてるんじゃないの?」

「目的?(бвб)」

「そう、それをするためにどうしても日本へ
帰らなければいけなかったんだよな(笑)」

「煩いから(怒)」

もしかして陽菜の病院を乗っ取るため・・・
でもすでに終えてるってどういう事?
まだパパにも会ってないし病院へも行ってないと思うんだけど??

「と言う事は家族もここへは来ないって事だよな」

「うろうろしてるとバレルからね」

だから昨日あんなにお願いされたんだ
今日また会えるのに大げさだなって思ってたもん

優子に近づき耳元で・・・もちろん日本語で

「優子は誰だかわかってるんじゃないの?」

「テレビで顔を見たことがあったからすぐにわかったよ」

そんなに有名人なの?
でも私はみたことなかったけど・・・・・

「こそこそ何話してるのかな」

「今日の夜もアンアン言わせてねって煩いんだよ(-∀-`) 」

「バチン!」

「イッタ(-∀-`;)」

「そんなことひとっことも言ってないし(怒)」

「あれ?言葉わかったんだ(笑)」

「簡単な英語ならわかるし(怒)」

「僕はトリプルプレーでも・・『ジェーン!!(怒)』

「アハハ息ぴったりだな(笑)」


これからの事を話していると

コンコン・・・外にいたブースが入ってきて

「検査結果が出たようです」

「わかった、行こうかユウコ

ハルナはしっかり見て勉強すると良いよ
おそらく日本ではまだオペ出来るドクターはいないと思うから
あ、ユウコは別格だから(笑)」

「はい」

大きく頷いて部屋を出た