優子
チームKの公演が終わると
「優子、今日ご飯食べて帰ろうぜ 」
「佐江ちゃんごめん、お金あんまり持ってないし
帰ったらこじぱがご飯してくれてるから 」
「にゃんにゃんにはもう言ってあるし、めっちゃ安いから大丈夫だよ 」
「でも・・・」
「才加、有華、野呂ちゃんめーたんも行くから行こうぜ 」
「じゃーこじぱにメールしてみる」
「いいって、佐江がOK貰ってるんだから」
「うん・・・・でも・・・」
「じゃーみんなで出発 」
佐江ちゃん凄いご機嫌なんだけど、食べたらすぐ帰ろー、こじぱに早く会いたいし
歩いて行くと、どう見ても安く見えないんだけど
外観が凄くおしゃれだし・・・
「佐江ちゃん、ここムリだよ 」
「大丈夫、大丈夫、佐江に任せて 」
「でも・・(汗) 」
「さあ入って入って 」
背中を押されて一番に入って行く
「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」
奥の部屋に案内される
ドアの前に立って
「佐江ちゃん!」
後ろを振り向くと誰もいない
「すいません、他のみんなは?」
「お手洗いじゃないですか?」
五人で?まさかいっぺんに?
「どうぞお入りください」
ドアを開けられると中は真っ暗で
「えっ?」
と思ってためらったいると
ドンと押されて中に入れられドアを閉められた
こっ怖いよーと泣きそうになった瞬間明かりがついてパンパンパン!
クラッカーが鳴り驚いてしりもちをつく
「優ちゃん、ゆっぴー、優子、おめでとう! 」
すぐに理解できず口をポカンと開けているとこじぱが来て立たせてくれた
「遅くなったけど、優ちゃんのバースデーパーティだよ(бвб) 」
まだ頭が回らなくてボーとしてたらこじぱに腕を引っ張られて
「ここに座って」
目の前には大きなケーキが置いてありロウソクに火をつけて
みんなが歌ってくれてロウソクを吹き消した
目から涙がどんどん溢れてきて
「みんな・・エグ・ありがとう・・・ヒクッ・・うれじい」
「ゆっぴーこれは篠田からのプレゼント」
「これは敦子から!」
「これは・・・」
みんな1人ずつプレゼントを用意していてくれた・・・誕生会なんていつぶりだろう・・・
小さいころお父さんとお母さんとしたかすかな記憶だけ・・・
しゃべる事が出来ないくらい泣いた
「じゃー乾杯するよー」
「そうそう早く食べよう 」
「敦子は食べる事ばっかりやん」
バチン!
「みなみ嫌い(怒) 」
「あつこー(汗) 」
笑いが起こる
陽菜はうっすら涙を浮かべ、私の頭を撫でながら
「よかったね、仲間が沢山できたね 」
て言うからまたまた泣いちゃって
帰るころには目がパンパン
マンションに帰ると陽菜からのプレゼントだよって言って
リボンを巻いたこじぱがお風呂場から出てきた
ビックリしたけど初めてこじぱを抱くことが出来て凄い幸せだった
そのあとはなぜか頂かれちゃったんだけどね(´-∀-)アハッ(´-∀-)