『陽菜も優子の事が好きだからでしょ』

みーちゃんにそう言われ時間が止まる

陽菜が優子の事を好き?

もちろん友達として好きだけどみーちゃんだって好き

同じ好きなのに何で好きの感じ方が違うの?
分かんないから聞いてみた

「なんでそう思う?」

「はぁ・・・もう(怒)」

呆れたように怒るみいちゃん

「みーちゃんは優子が陽菜の事好きだって知ってたの?」

「あのね、誰が見ても一目瞭然だったのに
気が付いてなかったのは陽菜だけ」

「だって他の子ともベタベタしたり好きって言ったりは日常茶飯事で
告白だっていろんな子からされたりしてたじゃん」

「私とか友達には引っ付きに行ってたけど
陽菜にはあまり触れたりしなかったでしょ」

「ほら、やっぱり好きじゃないんじゃん」

「人間本当に好きな人には嫌われたくないから
ベタベタしたり触れたりできないもんなんだよ」

そう言えば・・・麻里ちゃんにそうだったかも・・

「みーちゃん知ってたんなら言ってくれればよかったのに」

「優子は女性だよ!」

「知ってるし(бвб) 男みたいだけどちゃんと女の子」

「陽菜も女性でしょ」

「・・・・・・・」

「知ったからってどうにかなるもんじゃないでしょ」

「そんなの・・・わかんないじゃん(怒)」

陽菜を否定されてるようで悲しかった
だって・・・陽菜の方が女性を好きなんだから

「あの時気づかなかったから今こうして遊べてるんだと思うよ
でも・・・気づいてしまって優子の事なんとも思ってないなら
もう会わない方がいいと思う」

「なんで?優子といたら楽しいし
優子だってまた遊ぼうって」

「それは社交辞令でしょ
今のままの関係を続けると傷つくのは優子なの
私にとって陽菜も優子も大切な親友だから
どちらにも傷ついて欲しくない」

「それって・・・まだ陽菜の事を好きだって事?」

「もうこの際だから全部言うけど
あのプチ同窓会を持ちかけて来た時
優子は、絶対に小嶋さんを連れてきて
じゃなきゃ開く意味がないって言ってたの
あれは陽菜と再開するために開かれたものだったの」

「うそ・・・・」

「優子はまだ陽菜の事が好きなんだよ
それを知ったうえで今までのように遊べるの?」

「陽菜は・・・・」

ここ数カ月三人で遊ぶことが増えていた
優子と出会う前はみーちゃんと行く食事や買い物は
二ヶ月に一度行けばいい方だった・・・


遊んだあと部屋で一人になっても優子の事思い出して
一人で思い出し笑いしてたから麻里ちゃんの事を
考える暇がないくらい楽しくて・・・

昨日だって麻里ちゃんの事で傷ついて呼び出したはずなのに
途中から忘れてた・・・あの話が出るまでは・・・

(にゃんにゃん好き(´-∀-))
(アハッその顔好き(´-∀-))

言われるたびどこか照れくさくて知らんぷりしてた

(好きです付き合って下さい)
(小嶋さん好きです)

同じ好きなのに全然違う


「はるな?」

「私、優子が好きなのかな?」

「それ私に聞く(汗)」

「だって、分かんないんだもん」

「好きかどうか私にはわからないけど
高校の時優子が他の子とべたべたしてたり
告白されてるのを見てる時
眉間にしわが寄ってたよ」

「そんな顔してない」

「無意識にしてたんじゃない?」

そう言えば優子もそんな事言ってたっけ・・・

「今だって私がいくら誘っても遠出しなかった陽菜が
神社や名所に嫌がらずに行くのは何で?」

「それは・・・優子が誘ってくるから・・」

「他の友達が誘っても行った?」

「・・・・・わかんない」

「ご飯は行ってもそんな所絶対行かなかったでしょ」

「そうだけど・・・だって優子車だし
それにいてるだけで楽しいし
気を使わないから一緒にいても疲れないし・・・」

「あぁぁーもう!それって答え出てんじゃん」

何で私が二人を引っ付けなきゃいけないんだよ

と、プンプン怒りながらご飯を食べるみーちゃんを
みながら考えた