レストランに予約を入れLINEで場所と時間を伝える

誰かと外で食事をするなんていつぶりだろうか・・・
麻里子が結婚する前に二人で出かけた時以来かもしれない

いつもならすぐ眠れるのに中々寝付けないのは何故だろう

色々考えていたらいつの間にな眠っていたみたいで
目覚ましの音で目が覚めた

「う〜ん・・・うんいい天気(-∀-`) 」

身支度を整えリビングへ行く途中

「爺やおはよう、今日の夕食は軽くでいいからね」

「優子様・・・」

「朝から険しい顔をしてどうした(笑)」

「旦那様がお待ちです」

「父さんが?・・・なんでいるの」

「私からはなんとも・・・」

嫌な予感しかない

「コンコン・・・・優子です」

「入れ」

「おはようございます・・・」

入るといきなり大きな声で

「小嶋という女と付き合ってるという噂があるそうだが
どういう事なんだ」


校長のやつ(怒)


「それは・・・仲のいい友達なだけです」

「今日のランチは誰とするんだ」

何故知ってるんだよ(汗)

「・・・・・」

「今日は一歩たりとも家から出るな!」

「そんな事あなたに言われる筋合いはない!」

「親に向かってあなたとはなんだ(怒)」

「親らしいことなんてしてもらった覚えはありません」

「優子様(汗)」

「まだ爺やの方がいつもそばに居てくれるていて父さんみたいだよ」

「煩い!わしがいいというまでは誰とも付き合うな
ましてや女と付き合うなんてもってのほかだ」

「なんでだよ、俺は男だぞ女と付き合って何が悪いんだ」

「お前は今女だ!」

「俺は今も・・・昔も・・これからもずっと男だ!」

「女が抱きたいなら連れてきてやる」

「そんなんじゃない!」

「お前が日本の高校に通いたいというから通わせてやってるんだ
男になりたいんだったらアメリカへ行けと言っただろ」

「っ・・・」

「いいか大学は向こうへ行かせるからそのつもりでいろ
それまで事を荒立てるな
もしまた噂になるようなことがあれば
彼女の身は保証できない」

「なんだよそれ、脅すのかよ」

「脅しじゃない、命令だ」

「くそ・・・」

携帯以外全て取り上げられてしまった

今日はどうしたものか・・・

考えても案は一つだけしかない

仕方ない・・・か

「もしもし・・・」

(ゆっぴーからかけてくるなんて珍しいじゃん
それも電話なんていつぶりだろう
お姉ちゃんは嬉しくて涙がちょちょぎれるくらい
「もういいから」
ひどーい、感動のスピーチしてるのに〜)

「今日暇?」

(なになに?お姉さまと遊びたいのかな(*`ω´) )

はぁ・・・なんでこいつしか頼む奴いないんだよ・・・

「友達とランチの約束してたんだけど行けなくなってさ
代わりに行って欲しいんだけど」

(今からならまだキャンセルできるんじゃないの?)

「いや・・・向こうは多分楽しみにしてるから・・・」

(ほぉ〜・・・・)

「なんだよ(-∀-`;)」

(可愛い可愛い弟ちゃんの為に行ってあげる
で、女の子なんだよね?)

「当たり前だろ、なんで野郎とホテルでランチしないといけないんだよ」

(ほうほう・・・(*`ω´) )

くそーニヤニヤしてるのが手に取るようにわかる

(で、写真かなんかないの?)

「そんなものない」

(じゃー特徴と名前教えて)

それから事細かく特徴を聞いて楽しんでる麻里子

「ただの友達だから余計なこと言うなよ」

(わかってるわよん)

「ご飯食べたら帰していいからな」

(当たり前でしょ、篠田が部屋に連れ込んで何するの(笑))

「だ、誰も部屋なんかに連れ込もうと思ってないし((汗))」

ランチの後はちゃんと図書館へ行こうと思ってた
ほんとだぜ!


麻里子に任せておけば後は心配ないよな



「アメリカか・・・」

あの人は言った事は必ずする人だ

高校へ進学する時は留学するか日本に残るか決めさせてくれた
それは俺がまだ子供だったからだろう

向うへは大島の姓ではなく篠田の姓で留学することになっている
もちろん男としてだけどどっちにしても本名は名乗れない


俺の本当の名前なんて遠の昔に忘れたけどな