「いらっしゃいませ」


ドアベルが鳴り入り口に目をやる


うわっ!綺麗な人・・・モデルさんか何かかな?
でもスーツ着てるし・・・

「どうぞこちらへ」

カウンター席に座る美女

「待ち合わせですか?」

「いいえ、一人ですけどダメでしたか?」

「いえ、お一人様大歓迎ですご注文は?」

「あなたのおススメの物を」

「かしこまりました」


お酒を作ろうとすると

「チョット優子!」

「うわっ、何するんだよ有華(汗)」

いきなり後ろから抱き着いてくる有華を連れてカウンターの端へ移動する

「誰あの美女、誰の客?」

「し、知らないよ、私も初めて見たしひとりだって言ってた」

「え!?まじ、じゃーさフリーだって事だよね
声かけようかな♪」

「バーカ、有華は自分のテーブルに戻りな
今日の相手はもういるだろ」

「え〜イケずあの美女を独り占めする気かよ(怒)」

「そんな事しないよ、ほら戻って」

急いでお酒を作り出すと

「お客さんと仲いいんですね」

「あっ・・・まぁ・・・常連さんなので」

「なんだか周りから凄く見られてる気がするんですけど
いちげんさんお断りのお店ですか?」

「そういうわけでもないんですけど・・・
お客様もしかしてここの店どういう店か知らずに
入店されたんですか?」

「えっ・・普通のバーじゃないんですか?」


やっぱり・・・こんな美人さんが来るなんておかしいと思ったんだ


「えーとですね、ここはいわゆる・・
オナベバーなんですよ」

「・・・・・」

「ノーマルな方ならあまり長居されない方がいいですよ
あ、でも一人で出るともっと危ないかも」

有華みたいに狙ってる人多そうだもんね

「そうだ、私、優子って言います
とりあえず私の客という事にしとくんで・・・
後一時間ほどで今日上がりですので待っててもらっていいですか?
一緒に出た方が安全なので」

コクンと頷きゆっくりグラスを口へ運ぶ美人さん

何をしても絵になるなー

「私の顔に何かついてますか?」

「いえ(汗)」

慌てて仕事に戻った