休憩した後は夕飯の準備
今日の夕飯メニューはカレー
合宿と言えばカレーでしょ?
て、あっちゃんが言ったからすぐに決まった
「にゃんにゃんは何が出来るん」
「えーと・・・・・皮をむいたりならたぶん・・・」
「敦子と同じレベルかぁ(汗)」
あちゃーて顔をするたかみなさん
「切ったりは出来るやんな?」
「教えて下されば出来ます」
たぶん・・・
中学の調理実習もっとちゃんとやっておけばよかった
いつも使った道具を洗う係だったから・・・
「敦子はジャガイモ、にゃんにゃんはニンジン担当ね」
そう言って一つずつピーラーで皮をむき切り方まで教えてくれて
たかみなさんは涙の出る玉ねぎ担当を
自ら引き受けてくれてる
陽菜の作った料理を(皮をむいて切るだけだけど)
優子先輩が食べてくれるんだと思ったら
全然苦じゃないし楽しくさえ思えるのって
相当好きなんだなーて今更ながらに思わされた
「サラダ作るからにゃんにゃんは手でレタスをちぎって
このボールに入れてね」
「はい(бвб)」
「敦子は・・・こらぁープチトマトつまみ食いすんな(怒)」
「いいじゃんかよぅ、みなみの分食べてあげてるんだからな」
「私の分ははじめから数に入れてないわ」
「チェッ・・・・つかえねえな(∵)」
「なんでやぁー」
前田さんがこんなキャラだったなんて知らなかったし
二人はいいコンビだと思う
優子先輩が入ってもこんなふうなのかな
みんなが練習を終えて帰ってきた
もちろん先輩からお風呂に入っていくから
洗濯も順番に回す
お昼の分は全部乾いていたから部屋へ持っていくと
一年生が畳んでくれて先輩に渡してくれる
「何か手伝うことがあったら言ってね」
「ありがとう、またお願いするね(бвб)」
みんないい人ばかりでよかった
部屋を出て階段を降りようとしたら
「あ、にゃんにゃん(-∀-`)」
「お疲れ様でした(汗)」
「おつかれ〜」
ヤバイどうしようニヤけそう
「お風呂お先でした」
先輩から入るのは当たり前なのに
なんて返事をすればいいんだろう(汗)
「どうかしたのか」
優子先輩の後ろから秋元先輩が上がってきた
「なんにもないよねぇ(-∀-`) 」
「はい!なんにもないです(汗)
失礼します」
慌てて階段を駆け下りる
変に思われたかな・・・
「にゃんにゃーん、サラダのお皿とか並べてくれる」
「はーい、今行きまーす」
たかみなさんに呼ばれキッチンの方へ行こうとしたら
「コラたかみな、あんまり陽菜ちゃんをこき使うなよ(-∀-`)」
階段の途中から下を覗き込み
キッチンに向かって叫ぶ優子先輩
「私が敦子にこき使われてるんや」
「アハハたしかにそう見えるわ(笑)」
ケラケラ笑う優子先輩に
「手伝ってあげてるんだから優子も手伝えよぅ」
「そうだね、することないし手伝おっかな」
「だ、ダメですよ(汗)
三年の先輩にしてもらったら怒られちゃいます(汗)」
「いいっていいって♪」
そう言って下へ降りてきて一緒に手伝いだした優子先輩
どうしよう・・・
お風呂に入りに降りてきた二年生の先輩たちが
優子先輩が手伝ってるのを見て慌てて代わりに来た
「みんなお風呂まだでしょ、早く入ってきな」
「でも・・・・・・・・一年生!」
二階に向かって叫ぶ先輩
「あぁ・・・もう、いいって言ってるのに
仕方ない、この辺で止めて上で待つよ
迷惑かけてごめんね」
陽菜にそう言って上がっていってしまった
優子先輩は悪くないのに謝らせてしまった・・・
「これだから強い部は嫌なんだよね(∵)」
「敦子は先輩と思わなさすぎやから」
「なんだよ、敬語で話してほしいんですか
高橋先輩」
「いえ、たかみなで結構です・・・」
「にゃんにゃんも気にしなくていいからね(∵)」
「は、はい・・・」
とは言ったもののやっぱり気になる・・・
呼ばれて降りてきた一年生に
理由を説明したら上に上がって行き
優子先輩に謝りに行ったみたい
はぁ・・・洗濯しに行かなきゃ
テーブルの用意が終わり
また外へ出て第二弾の洗濯を回しに裏へ行く
出来ていた洗濯物をかごに入れ
張り巡らされたロープに掛けていると
「にゃんにゃん(-∀-`) 」
後ろから少ししゃがれた
でも大好きな声で呼ばれ手を止めすぐ振り返る
「なんかごめんね」
「いえ・・・優子先輩は悪くないです(汗)」
「出来る人がやればいいと思うんだけど
クラブになるとその辺煩いからさ(;´-∀-)」
そんな考え方も好きだなーて思う
優子先輩を見ると
手に袋を持っていたから
「洗濯ですか?置いておいてください
私がしますから」
「うん、でも三年生の私物だから
私がするね、こっち空いてる?」
「はい、あ、洗剤と柔軟剤はこれです」
「アハッ(-∀-`) ありがとう」
こんな可愛い笑顔を今、陽菜は独り占めしてるの?
写真に撮りたい・・・残しておきたいけど無理だもんね
この時間が少しでも長く続きますように(бвб)