始業式の帰り

明日が宿題テストだから今日もクラブはなし

だから3年生全員でカラオケへ


まずこれからの事を話し合うと
国体が終わるまで全員引退しないという結論になった


「ギン・ガム・チェック♪・・・・・・」


「優子は相変わらずアイドル好きだよね(笑)」

「可愛いのは正義(-∀-`)」

「高校生女子でアイドル好きなんてないでしょ」

「そんな事ないやい現に・・・・・・」

「現に?」

「あ、あっちゃん達だって歌ってるもん」

危ない危ないにゃんにゃんも好きだって言いそうになった
なんで知ってるんだよってなるからね(汗)


また一緒に行って歌って踊りたいな
ムリかもだけど・・・・

歌い終わって空いた席に座ると才加の隣で・・・・
やっぱり気になるから聞いてみる


「才加って気になる後輩いる?」

「そうだな・・・・吉高さんなんてもう少し走り込んだら
もっとバネが出来て上狙えるんじゃないかな」

「そういうことじゃなくて」

「どういう意味だ?」

「・・・・・・はぁ、もう良いよ」


そうだった、才加に色恋はムリだった

「優子ちゃーん♪」

才加との間に無理やり入り込んで来た佐江

「なんだよ気持ち悪いな」

「悩みごとがあるなら相談にのるよ♪」


ニヤニヤしながら肩を抱いてくる


「佐江にする相談なんてありません!」

「またまたーそういう事は佐江のほうが先輩だからいつでも言ってきて」

「そういう事ってなんだよ(汗)」


そう言い返したけどわかってる
才加と違って佐江は恋愛のスペシャリストだから
今ではゆきりんに落ち着いたけど
中学の時は男女問わず付き合ってたらしい
それもなん股も・・・それでいて喧嘩にならないんだから凄いと思う

まあ、誰にでも優しいからみんな勘違いしてただけみたいだけどさ





国体で最後だから今までよりも気合を入れて練習に明け暮れた

だって高校最後の走りを

カッコイイ大島先輩を覚えていてほしいじゃん

でも今年の大会日程に問題が有るのが発覚

なんとテスト最終日と100メートル競技が重なるという悲劇

開会式もあるから私達四人は前日入り
応援メンバーはテストが終わり次第バスで来ることに


「決勝に間に合うか間に合わないかぐらいか・・・」

「優子とさや姉なら残るでしょ」

「自信はあるけど何が起こるかわかんないから」

「佐江と才加がみんなの分まで応援してあげるって♪」

「そういうことじゃないんだよ・・・・」

「あれあれ?誰か別の人に応援して欲しいってことかな(笑)」

「・・・・・・(-∀-`)」

「図星かよ(笑)」

「うるさいな(汗)」


テスト一週間前になるとクラブはお休みになるけど
私達四人だけは2時間だけ放課後の練習を許可された

もちろんテスト勉強もしっかりするという約束でね

心配なのは佐江だけだけど
もともと悪いからまあいっか(笑)


四人だけの練習になっての二日目

「ごめんタオル部室に忘れた、取ってくるから先に始めといて」

廊下を早足で歩いていると図書室へ入っていくにゃんにゃんを発見

勉強して帰るのかな?

次の日は同じ時間くらいにその近くで見ていると
また入っていったからテスト勉強をしてるんだと思った

帰っちゃってると思ってたから
学校にいるんだって思うだけでテンションが上って
張り切っちゃう(-∀-`)

「優子飛ばし過ぎじゃない?」

「2時間しかないんだから飛ばさなきゃぜ♪」

「私も負けてられへんわ」

「ちょっ、四人しかいないんだから助け合ってだな(汗)」

「二人共自分の世界に入っちゃったから聞いてないよ(笑)」

「はぁ・・・・二人で頑張ろう・・・」



テスト前日、今日は調整だけだから汗を流す程度を
各自でして帰ることになった

だから思い切って今日も図書室に行くであろう小嶋さんに声をかける


「陽菜ちゃん」

「優子先輩(бвб)」

驚いたような顔をするにゃんにゃん
一応学校だからもちろん陽菜ちゃん呼び


「テスト勉強どう?」

「あ・・・・まあまあです(汗)」

「危なっかしいなぁ(笑)
テスト範囲と教科書出して
出そうな所また丸してあげるから」

「クラブ良いんですか(汗)」

「国体は明々後日からで明日のテストは受けるから
今日は軽めの調整だからゆっくりなんだ明後日は移動ね
だからまだ時間有るから見てあげる」

「ありがとうございます♪」


よし!好感触♪

他の部員が入ってきたら何かと問題になるから
個別の席へ行き密着して座る

はぁ・・・いい匂い・・・

コラ優子!今は勉強を教えてあげるんだから邪な考えは捨てるんだ


そう自分に言い聞かせ出そうな場所をまた教えてあげる
でも楽しい時間はあっという間で・・・


「・・・・こことここ・・・・こんなもんかな」

「あ、はい、ありがとうございました(汗)」

「私もそろそろ行かなきゃ
みんなに高校最後の走りを見て貰いたいから
最後まで残れるよう頑張る
応援しててね」

「もちろんです、毎日お祈りしてますから」

「そうなの!?ありがとう(-∀-`)
これでまた頑張れる♪」

「絶対に優勝してくださいね」

「うん、にゃんにゃんに金メダルプレゼントするね」

「え!?」


しまった(汗)つい言っちゃったよ
慌てて


「じゃー会場で、バイバイ」

「あ・・・・失礼します」


少し戸惑った顔をしてたけど迷惑だったかな・・・