「小嶋陽菜さん、私と付き合って下さい」

「どこにですかぁ(涙)」


間の抜けた返事に倒れそうになる(笑)


「・・・・・待って、今の流れから言ったら
その答えおかしいでしょ(笑)」

「だって、もうダメだとか違うとか言うからぁ(涙)」

確かに言った・・・私が悪いのか(汗)


「にゃんにゃんは才加の事が好きなんだって思ってたから(汗)」

「そんな事一言も言ってません」

「だよね・・・
で、わたし大学は福島へ行っちゃうし
寮に入るからこのまま思いを告げずに
バイバイした方がいいのかなっておもっちゃってさ(汗)」

「優子先輩陽菜の事好きなんですか?」


好きじゃなかったら国体の時あんなに甘えたりしないよ
旅行にだって誘わないし(笑)

「一応ずっとアピールしてきたつもりなんだけど(;´-∀-)」

「そんなのわかんないです
だってみんなに優しかったじゃないですかぁ」

才加が厳しい分私は甘めだったからな(汗)
アメとムチ、みたいな感じでずっとやってきたのが仇になったか(汗)


「そうだけど二人の時は結構わかりやすかったと思うよ(;´-∀-)」

「他の子達ともそうなのかなって思ってました」

「なんかごめん・・(;´-∀-)」

「陽菜も好きです」

「へぇ?」

「始めから優子先輩が好きでした」

始めからって、いつからだよ(汗)
でも

「マジか・・やばい嬉しい(-∀-`) 」

「あ、チャイム・・・」

「教室へ戻らなきゃね」


涙を拭ってあげながら


「明日から私が勉強見てあげるから才加には断って」

「秋元先輩とは約束してません」

「じゃー私と約束」

少し背伸びをして


「チュッ」


「・・・・・(бвб)」

軽く唇にキスをすると固まってしまったにゃんにゃん
ごまかすように

「アハッ(-∀-`) 指切りの替わり」


「うぅぅぅ・・・・」


そう言うとまた涙が溢れだし頬をつたう


「え、ごめん泣かないで(;´-∀-)」


やば、嫌だったのかな(汗)焦っていると


「陽菜のファーストキス(泣)」

「マジかーうれしい(-∀-`) 」

にゃんにゃんのファーストキス♪
だったらもう少し思い出に残るように・・・

両手で顔を塞いでいたからそっと腕を掴んで外し
今度はゆっくりやさしく、そして長めに触れた



次の日やっと私の家へ呼んでの勉強会
もちろんあっちゃんとたかみなも居るわけで・・・

話の流れから二人はもう・・・・

マジか!(汗)たかみなのことだから絶対にまだだって
高をくくっていたのに、私の方がヘタレだったんじゃん(汗)

まあ、あの調子だとあっちゃんから迫った感じかな(笑)

騒がしい二人が帰っていって残された私達

挙動不審なにゃんにゃんの手を取るとビクンと揺れた肩


「私達は私達のスピードで歩んでいこうね」


少しホッとしたような顔をして
コクンと頷くにゃんにゃんを引き寄せ優しく抱きしめた



おしまい