人間の姿で寛いでいたらいきなり麻里子がやってきて
俺が犬のゆっぴー・・・コホン、優子だって言うのを当てやがった


と思ったらいつもの冗談だったらしく
親戚の子供ということになったんだけど

「俺様は立派なオトナだぞ(怒)
あいつ犬の時に噛んでやるからな」

「そんな事したら一緒にいれなくなるからやめて」

「わ、わかったぜ(汗)」

「今日は誤魔化せたけど今度あったら絶対に誤魔化せないよどうしよう(汗)」

「にゃんにゃんがちゃんと確認せずにドアを開けたからだろ」

「むぅ・・・・陽菜が悪いって言うの(怒)」

「いや・・・・悪いとは・・言ってないけどだな(汗)」

「優ちゃんが声だすからいけないんでしょ(怒)」

「それは・・・・悪かったぜ・・・」


にゃんにゃんに怒られると弱い俺
しっぽが丸まってるのがわかる

「怒ってゴメンねみみ垂れてるよ」

そう言って頭を撫でてくれるからすぐ元気になる俺(-∀-`)

「早くお風呂に入ってしようぜ♪」

「・・・・・・・明日からゴールデンウィークだから
仕事休みじゃないよ」

「まじか・・・・」

「疲れたら嫌だからしない」

「何でだよ!いつもは仕事の日でもしてるだろ(怒)」

「去年大変だったの覚えてないの」

「GWとか休日とか俺はわかんない」

「それもそっか、犬だから暦とかわかんないよね」

「俺、体力には自信あるからどんなに荷物が多くても大丈夫ぜ(-∀-`)」

「陽菜が疲れるの!」

「何でだよ、夜も仕事も必死に動いてるのは俺だけだぞ
にゃんにゃんは俺の下でアンアン喘いでるだけだし
仕事だって突っ立って命令してるだけじゃんかよ」

「・・・・・・そんなふうに思ってたんだ」

「へぇ!?」

「優ちゃん1人に働かせて悪かったわね
つったって!命令してるだけなら麻里子も出来るし
後輩にだって出来るから陽菜が居なくてもいいよね」

「いや、俺そんな事言ってるんじゃなくて(汗)」

「明日は麻里子についてもらって、陽菜は休むから!」

「む、無理!俺にゃんにゃんの命令しか聞かないぜ」

「人間の言葉がわかるんだから陽菜じゃなくてもいいってことだよね
今までは優ちゃんのわがままで陽菜の言うことしか聞いて無かったんだよね
そうか、陽菜にエッチなことするために一緒に居たかっただけか・・・
信頼関係ができてると思ってたのに・・なーんだそうだったのか」

「ちがーう”!エッチいことは野生だからどうすることも出来なくて・・・
でもにゃんにゃんが好きでにゃんにゃんのそばにいたくて
にゃんにゃんだから・・にゃんにゃんが俺のことを
犬の俺のことを信じてくれてると思えたから仕事も頑張ったし
にゃんにゃんに褒めてもらえるように毎日必死で仕事してたんだ
でも人間になれて・・・少し犬だけど
諦めてたにゃんにゃんとのエッチが出来て
でもまたいつ犬のままになるかわかんなくて・・・・
少しでもにゃんにゃんに触れていたいって思うのが悪いのかよ!
うぅぅぅ・・・・(涙)」

思ってたことを全部言ってしまった

「ゴメンね・・・・優ちゃんも不安だったんだね」


そう言って抱きしめてくれるから
しっかり抱きついて


「俺、人間のままでいたいよぉー
だって犬だったら先に死んじゃうんだぜ
後10年も生きられないんだぜ
それに4・5年したらおじいさんになるんだぜ
そんなの嫌だ(泣)」


犬の寿命は短いってテレビで言っててショックだった
だったら少しでもにゃんにゃんの記憶に俺を残しておきたいって
思いついたのがエッチだったんだ
いっぱいしたら俺がいなくなっても忘れないだろ?

他のやつとした時・・・嫌だけど
優ちゃんのほうが気持ちよかった
て、思ってほしいじゃん
その度に思い出してほしいじゃん


「そんな事しなくても優ちゃんのこと忘れたりしないよ」

「へぇ?なんでわかったの・・・」

「全部声になってるから(笑)」

「でも、でも俺が死んで好きなひと出来たら
絶対に忘れるだろ」

「どうしたら信じてくれる?」

「・・・・・・・俺の子供生んでくれ」

「・・・・・・・・・・・・・・それは・・・・ごめん」

「やっぱり忘れる気だろ」

「違う、だって・・・・もし犬だったらどうする?
陽菜世間からどう思われると思う」

「犬とヤッた人間」

「ありえないじゃん」

「でも今人間だから・・・」

「みみとしっぽがある人間はいません」

「み、みとしっぽがある方が可愛いだろ(汗)」

「研究材料にされたらどうするの」

「そんな事俺がさせない」

「先に死んじゃうのに?」

「うぐっ・・・・・うぅ・・・死にたくない
にゃんにゃんと一緒に年取って行きたい・・・・」


くそ・・・なんで人間は涙なんて出るんだよ
俺様が弱い犬みたいじゃんか(泣)

「寝る」


それだけ言ってベットに潜り込んだ