「コンコン・・・・失礼します
途中で抜け出して申し訳ありませんでした!」

そう言って頭を下げ謝ると

「自然現象なんだから仕方ないよね」

「へぇ?」

「そうそう、野呂ちゃんなんて毎回本番ギリギリにトイレに行くもん」

「煩いよ、行きたくなるものは仕方がないんだから」

「よし、大島が戻ってきたことだし
続きから始めよう」


たかみなが近づいて来て


「キスはなくなったから安心して」

「私のせい?」

「いや・・・・どうやろ(汗)」

「ダメだよ!」

「うわっ、声大きいって(汗)」

「大島どうした?」

「秋元さん、私のせいで変えないでください
少しでもいい舞台にしたいので・・・
私頑張りますから」

「いいのか?」

「はい・・・・・」

「よく言ったよゆっぴー(*`ω´) 」

「良し、じゃーその場面は今はフリだけにして
本番に取っておこう」

「え〜何回でもするのにー(бвб) 」

「ニャロがするとエロくなるからみんな見入っちゃって
練習にならないでしょ(笑)」

「お金取ろうかな」

「お、それいいね、次の資金にあてれる」

「資金?」

「そう、舞台するにはお金がかかるんだよ」

「じゃー写真でお金取ってたのって・・・」

「資金集めだよ、何だと思ってたの?」


食べたり遊んだりするお金かなって思ってたなんて言えない(汗)


「ほら後1時間しかないから始めるぞ」




練習が終わり家に帰る・・・もちろん小嶋さんの家だけど
篠田さんも来て夕飯を作ってくれている


「ぱぱっと作っちゃうから先にお風呂入っといで」

「はーい(бвб)
優ちゃん行こ」

「・・・・・へ?」

「一緒に入れば早いじゃん」

「む、む、ムリです(汗)」

「なんで?陽菜の体見たくないの」

「いや、小嶋さんの綺麗であろう体を
見たくないって言ったら嘘になるかもしれないですが
キスも今日初めてしたところですし(汗)
服の上からでもよく分かる大きな胸とか
この前の着替えのときにちらっと見た綺麗な肌とか
見てみたいですけど、あぅ・・・・」


「クックックッ・・・・許してあげなよニャロ」

「はぁスッキリした
陽菜に迎えに行かせるなんてもう止めてよね」

「でもさ、ゆっぴーて純粋すぎて可愛いよね
やっぱりニャロなんか止めて篠田と付き合わない(*`ω´)」

「・・・・・・お風呂から出てくるまでに作っといてよ」

「はいはい、無駄な話は止めまーす(*`ω´)」


なんだ冗談だったんだ・・・・そうだよね
私なんかに本気なわけないよね
キスだって舞台が良くなるためにしたんだから・・・・


「ゆっぴー」

「は、はい」

「余計なこと考えてるんだったら手伝ってくれるかな」

「すいません(汗)」


どうしてこの人達は私の考えてることが分かっちゃうんだろう
私ってそんなにわかりやすいのかな


「何をしたらいいですか」

横に並ぶと小さな声で

「前にも言ったけど
ニャロが他人にあそこまでするのってめったにないんだよ
例え自分が悪くても嫌いな子の所へは行かないし
ましてや迎えになんて絶対に行かない
それに家には誰も泊めない
篠田だって泊まった事無いんだよ
本人気づいてないみたいだけど
結構ゆっぴーの事気に入ってるから
ニャロを裏切ることだけはしないでね」


「それは・・・・私からは裏切るなんてしません
先輩ですし・・・・」

「じゃー何をいつも悩んでるの」

「どうして私なんだろうって・・・
私なんて平凡で何もできないタダの後輩なのに・・・・」


「ゆっぴーも気づいてないんだね(*`ω´)」

「何をですか」

「舞台が終わる頃には気づけるし・・・・
みんなも気づくと思うから
今は言わない」


思わせぶりな篠田さん

何に気づくんだろう・・・・


この舞台で違う自分を見つけられたら嬉しいけど
多分ムリだろうなー・・・・


だって私だから・・・・