(今日は何か変わった事あった?)

いつもそんなこと聞かないのにいきなり聞かれて
まさか先生が言っちゃったの?
とかいろいろ考えて
返答に困っていると

(まさか誰かに告白されたとか(;´-∀-))

「されてないよ(笑)」

(ふ〜よかった)

「もしかして優ちゃんがされたの?」

(されてないよ、私には可愛い恋人がいるって
言いまくってるからね)

「もしかして写真とか見せてるんじゃ」

(・・・・・・)


やっぱり・・・


「恥ずかしいからやめてよ」

(だってみんなに見せたいんだもん)


会うときはかっこいいのに
電話では可愛い部分を見せてくれるから
いろんな先輩を知れて嬉しい


(もうすぐだね)

「うん」

(開会式の日終わったら夕飯まで自由なんだけど
陽菜の予定は?)

「まだわかんないけどたぶん三人で行動すると思う」

(そうだよね、まだ高校生だもんしかたないか)

「でも・・・・・会いたい」

(・・・・・・その二人って私との事知ってるんでしょ?)

「うん」

(じゃー四人で会おう)


仕方ないよね、一人だけ別行動なんて出来ないもん


「優ちゃんがいいなら・・・・」

(私がホテルへ行ってもいいし
外でお茶するのもいいし
それとなく二人に聞いておいてよ)

「うん・・・・・ごめんね」

(謝ることないよ私も凄ーく会いたいから)


先輩は優しい、いつも陽菜を優先にしてくれるし
我儘も聞いてくれる

でも無理はして欲しくない
でも会いたい・・・

自分の中での葛藤が忙しい


次の日
まず由里にだけ言う事にした


「私達の事はいいから二人で会ってきなよ」

「でも後輩に示しがつかないし・・・」

「後輩と言っても珠理奈だけだし
珠理奈も知ってるんだからいいじゃん」

「有難う」



なんとか二人で会えるようになってたのに
開会式が終わると


「お疲れ様、今日は俺の奢りだ何食べたいか相談しておけよ」


普段一緒になんて食べないのに
引率してきていたコーチがいきなりそんな事を言いだすから困った


「どうしよう・・・・」

「用事があるからいけませんて言えば」

「どんな用事かって聞かれたら困るもん」

「前田さんと約束してるとか」

「あっちゃんたちは試合に合わせてくるから
まだ来てない」


一人だけ別行動なんてダメだよね
競技場でも会えるし・・・・



「ごめんなさい」

(仕方ないよ・・・・大丈夫?)

「大丈夫じゃないけど・・・・仕方ないもん」


だって楽しみにしてたんだもん
試験勉強だってこの日の為にいつもより頑張ってたのに
泣きそうなのを必死で抑えてたら

少しの沈黙の後


(何時から行くの?)

「6時にホテルのロビー」

(会ってる時間は少なくなっちゃうけど
予定通り会おう)

「でも、1時間位しか一緒にいれないよ」

(それだけあれば十分、会えないよりいいよ)

「うん・・・・」


予定していた場所で落ち合うことになって
由里にその事を言うと


「ギリギリまで戻ってこなくていいから」

「ありがとう」


競技場の三番出口で待っていると


「陽菜(-∀-`)」

「優ちゃん・・・・」


すぐ抱きつきたいけど大勢の人がいるからぐっと我慢

「いこう」


そう言って手を差し出してくれたからそれを握る


「ゆっぴー、ニャロ」

「おわっ(;´-∀-)麻里ちゃん」

「おーおー仲良く手なんて繋いじゃって若いねぇ〜」

「うるさいヤイ、それに今はかまってる暇ないんだ
また明日ね」

「何急いでんの、夜は長いよ(*`ω´)」

「陽菜が六時にはホテルへ帰らないといけないんだ」

「ほうほう、今4時半だから1時間ちょいか
そんなんで出来るの?」

「出来るも何もご飯は食べれないからお茶して話すだけで十分」

「そういう意味じゃないけどまあいっか
ゆっぴーは何時に戻らないといけないの」

「私は7時から夕飯だからそれまでに戻ればいい」

「なるほど・・・・才加と同じくらいか・・・・
どこに泊まってるんだ」

「花咲ホテル」

「ニャロは?」

「福井第一」


スマホで何かを調べてる先生

「才加とゆっぴー徒歩五分(笑)」

「そうなの?」

「ニャロは少し遠いね」



「あれ、優子じゃんそれに小嶋さんも」

「やっと来たよ(*`ω´)」

「どうして三人でいるの?」

「運命?(*`ω´)」

「はい?」

「ニャロはどうして6時に戻らないといけないの?」

「コーチに食事に連れて行ってあげるって言われたから」

「あの、野呂か・・・・仕方ない私がなんとかしてあげる」


そう言うとおもむろに電話をかけ


「もしもし野呂ちゃん?そう篠田
小嶋はあずかった、ちゃん送り届けるから
食事は6時半からにしろ
心配するな、じゃーね・・・・・これでよし、と」


いいのかな・・・・(汗)


それから先生が借りてるレンタカーへ四人で乗り込み
着いたところは


「ちょっと(;´-∀-)」

「ま、麻里子(汗)」

「篠田も久しぶりなんだから文句は受け付けません
6時15分に車ね」


どうしていいかわかんないけど
とりあえず優ちゃんについて部屋へ入った