優子



部屋へ入ると


「可愛い(бвб)」


ビンクの壁にハート型のベッド
に興奮気味の陽菜

ここがどういう事をするところか分かってるのかな(;´-∀-)

私の心配を他所にベッドへ上がり、ふかふか〜とか言って喜んでるし・・


「陽菜」


ビクンとあがる肩


なるほど、わざと騒いでるのか・・・・だったら


「先にシャワー浴びる?」


向こうを向いたままクビをフルフルと横にふってるけど
見えてる耳は真っ赤になってるよ


「じゃ〜私が先に浴びるね(-∀-`)」


また首を横に振るから


「え〜浴びずにするの
時間無いし仕方ないか」


そう言ってベッドに腰掛けると降りようとするから腕を掴み
こっちを向かせる


「えっ・・・・・陽菜(;´-∀-)」


可愛い瞳からは涙が流れていた


「ごめん、嘘だよ
する気なんて無いから」


「でも・・・・」

「私はこうやって生の陽菜を抱きしめれるだけで満足
出来ればキスはしたいけど・・・・駄目かな(;´-∀-)」

「駄目じゃない」


その言葉を聞いて涙を指で拭いながら顔を近づけ
はじめは軽く挨拶のキス

それだけで照れる陽菜が可愛くて

今度は顔を傾け舌を絡ませると
必死で受け入れてくれた



「こういう所に来ることなんてないからさ
麻里ちゃんには感謝しなきゃだよね」


少しでも気を紛らわせるように明るく振る舞うと
それに合わせて頷いてくれる陽菜


「時間少なくなっちゃったし話したいことが沢山あるから
ここでいいかな」

「うん」


ベッドの上に寝転んで向かい合って手をつなぐ


こうしたら目線が同じだから背が低いのが気にならないし・・・


「そう言えば来週は試験でしょ大丈夫なの」

「今回は2週間前から始めたの、少しずつだけど」

「偉い偉い(-∀-`)」


空いた方の手で頭を撫でてあげると
ハニカム顔が可愛い


「クラブで何か変わったことあった?」

「う〜ん・・・・あっちゃんが引退しちゃって寂しい」

「そっか、でもマネージャーの後輩も出来たんでしょ
頑張らなきゃね」

「うん、あっちゃんもいてくれたし
合宿の事は教えれたと思うし
普段の仕事は三人でするからすごく楽なの」

「陽菜は頑張りやさんだから倒れちゃわないか心配してたんだ
少し楽になったのなら大丈夫だよね(-∀-`)」

「う・・・ん・・・・・・」


顔が曇り目が泳いだからもしかしてって思って


「まさか熱中症になってないよね」

「うぅぅ・・・・・・」

「うそ、いつ(;´-∀-)私聞いてないよ」

「すごく暑かった時・・・かな
あっちゃんもまだいたときだからすぐ対処してくれたし
麻里ちゃん先生も保健室にいてすぐ良くなったから・・・・」

「私に心配させないようにって思ったんだ」

「うん・・・・ごめんなさい」

「隠し事されたら寂しいなぁー」

「だって練習に支障が出たら嫌だもん」

「確かに心配はするけど
大学に入って次の日まで引きずらないくらい
精神も鍛えられてるから何でも言ってほしい」

「うん」

「他にもうない?」

「えーと・・・・」

「まだあるの(;´-∀-)」

「先月の終わりくらいに倒れた」

「なんで?まさかどこか悪いの(;´-∀-)」

「ううん・・・・・怒らない?」

「怒らない」

「去年より仕事楽になったしだいぶ涼しくなってきてたのもあって
太っちゃったの」

「・・・・・・太って倒れたの?」

「それが原因でダイエットして御飯あんまり食べてなくて・・・」

「はぁ・・・・・・」

「うぅぅ・・・・怒ってるじゃん」

「違うよ病気じゃなくてよかったって思っただけ
陽菜は全然太くないよ
むしろ少しポチャッとしたほうが触り心地いいから
大島さん的には嬉しいのに(-∀-`)」

「・・・・・・・・」

「陽菜?」

「この前の時、触り心地良くなかったんだ・・・」

「いや(;´-∀-)そういうことじゃなくて
例えばの話だって(汗)」


下を向き完全に目を逸らされ何を言っても見てくれないから

ギュッと抱きしめ


「細くても太くても陽菜は陽菜でしょ
どんな陽菜も大好き
もし私が太ったら嫌いになる?」

「ううん、どんな優ちゃんも好きだもん」

「ほら、気持ちは同じでしょ」

「うん」


やっと目を見てくれたからまた軽くキスをした