「おはようございます
今日はいつもより早くないですか?」

「なんかね一本前の電車に乗れたの」


朝から幸先がいい(бвб) 


昨日言ってたように大島さんの姿は無く
その代わりに机の上には一枚のメモ用紙が置いてあった


「えぇ〜陽菜一人で行くの」

「どうしたんですか?」

「午前中にあいさつ回りして来いって」

「大島さん仕事が無くても月に2回は顔を出してるみたいですね」


そう言えば何度か世間話だけして戻ってきたことあったっけ
何しに行ってるんだろうって思ってたけど
聞くとまた嫌味を言われそうで黙ってた



「でも絶対人に任せず自分で行く人なのに
小嶋さん一人で行かせるなんて
よっぽど信用されてるんですね」


陽菜が信用されてる?そんな事無いでしょ


「その情報間違ってるんじゃないの?」

「間違ってません!指原の同期が各部署にいて
毎月情報交換してるんですから」

「仲いいんだね」

「同期ですから」


またドヤ顔を見ちゃったんだけど(怒)


同期ってそんなに仲がいいの?
陽菜と大島さんも同期だけど知らなかったし
他に誰がいるのかも知らない・・・

別に学生じゃないんだし
同期で仲良く!
なんて望んじゃいないからどうでもいいんだけど


「行ってきます(бвб) 」

「小嶋さん何処へ行くの?」

「会社回りです」

「大島さんがいないのに?」


嘘でしょ!て驚いてる篠田課長


「大島さんに頼まれた所しか行きませんが
行ってきます」

「篠田もついて行こうか(汗)」

「一人でいけます!」


なんかバカにされてるみたいでムカつく
一度行った事のあるところだから大丈夫だっちゅうの(怒)


行く所行くところ今日は大島さんいないの?
と聞かれたり
丁度いい所に来た頼もうと思ってる事あったんだと
勝手に仕事が入って来たり(бвб) 


4社中2社で仕事を貰えた


「ただいま戻りました(бвб) 」

「お帰りなさい、なんかご機嫌ですね」

「仕事取って来た」

「え、凄い!」


と言うより向こうが勝手にくれたんだけど

課長に報告すると


「小嶋さんが午前中だけで2社の仕事を取ってきました」

「おぉぉぉ」


エヘン(бвб) 


「みんなも大島さんを見習うように」


・・・・・・ん?大島さん?


「コツコツと積み重ねるのも大切だと言う事です」

「はい」

「小嶋さんもご苦労様でした」

「はぁ・・・」


そりゃそうだよね大島さんの得意先だもんね


お昼まで10分ほどだし急ぐ仕事も無いから
ゆっくりしてたら戻ってきた大島さん


「お疲れ様でした(бвб) 」

「お疲れ、どうだった?粗相しなかった(笑)」

「しませんよ(怒)それに仕事貰ってきましたから」

「〇×社と△〇社でしょ」

「どうしてわかったんですか」

「まえに訪問した時それとなく誘導してたんだよね
ちょっと話に食いついて来ててそろそろかなーと思ってたから」


仕事の話してたっけ?世間話とか世論の事とかしか
しゃべってなかったと思うんだけど


「今日どうしても行きたかったんだけど
私の身体は一つしかないからさ

2・3日遅れるだけで仕事逃す事よくあるから
やっぱりタイミングが大事なんだよね(-∀-`) 」


さすがにエリートは違う
陽菜なんてタイミング全然わかんないもん


「小嶋さんがいてくれてよかったよ」


今褒められた?
ほら、やっぱり陽菜のおかげじゃん(бвб) 


「プレゼンどうでした?」

「まあまあかな、後は結果を待つのみ」


そう言いながら自信しかない顔をしてる


「陽菜が手伝ったんですから絶対に通りますよ」

「アハハハ心強いよ(-∀-`) 」


ほらその笑顔・・・・・

また胸が苦しくなる


「今日早く終わるから予定がないんだったら
豪華ディナーへいかが(笑)」

「丁度空いてます」


毎日空いてるけどね


「どこでもいいから探しておいて」

「はーい(бвб) 」


やっぱり今日は朝からいい日なのかもしれない