「行こうか」

「はーい(бвб) 」

「何で行けば早い?」

「徒歩」

「・・・・・・徒歩?」

「あ〜徒歩とエレベーターかな」

「もしかして・・・・あれを登るのかな(汗)」

「正解(бвб)コースの予約もしちゃいました♪」

「そう言うのは素早いな(笑)」

「そう言うのも!早いんです(бвб)」


一度行きたかっんだけど友達と行くには高すぎるし
恋人もいないから記念日も無いし・・・・


豪華ディナーと言われてすぐここが浮かんだもん


二人共スーツだしこのチャンスを逃す手はない


席からは素晴らしい夜景が見れて
コース料理はどれもとても美味しくアルコールも進む

そうなるといわゆるフルコースになるわけで・・・・


「んっ・・・あっんん・・・ゆう・・こ」


あの事はどうやら私の妄想ではなく現実だったようだ


だって目が覚めたら今度はちゃんと大島さんが隣に寝ていたから

それも真っ裸で陽菜に抱き付いて寝ているから
動こうにも動けない(汗)


どうしよう・・・

シャワー浴びたいし着替えに家にも帰りたい
早くしないとタクシーで帰っても
いつもの通勤電車には間に合わなくなってしまう


起きるかどうか少し触ってみたら
全く動かないから大丈夫みたい

そーと腕から抜け出そうと・・・・抜け出そうとしてるのに
大島さんの身体が一緒についてくる

身をよじってみたり下に動いてみたりしても全くダメで・・・


エーンどうしたらいいの(涙)


困っていると体が揺れたように感じた


「もしかして起きてるの(怒)」

「クックックックッ」

「酷い、人が必死に起こさないであげようとしてるのに(怒)」

「こんな朝早くからどこへ行くつもり」

「いったん家へ帰らないと同じ服で会社へ行けない」

「スーツだから一緒でしょ」

「ブラウスが同じだと何かとうるさい子がいるの!」

「なるほど・・・・女子って邪魔くさい」


自分だって女子のくせにと言いかけたけど
会社では男性より仕事が出来るからか
女子と雑談してるのは見たことないかも


「シャワー浴びたら帰るから離して」

「・・・・む?」

「え?」

「ここに住む?」

「・・・・・何を言ってるかわかってる?」

「ここからなら会社が近いし
朝もゆっくり出来るでしょ」

「そうだけど、お金溜めてるの!」

「家賃はいらないし生活費も私が払ってあげる
悪い話じゃ無いと思うんだけど」

「・・・・で、その見返りは?」

「アハッさすが陽菜話が早い」


そりゃータダほど怖いものは無いって
よくおばちゃんが言ってたから


「こうやって体を提供してくれる事かな」

「・・・・・セフレになれって事?」

「それもだけどセックスはたまにで
毎日抱き枕になって欲しい、ダメかな(;´-∀-)」


そんな眉をハの字に下げて子犬の様な顔して見ないでよ


「どうして陽菜なの、優子なら沢山させてくれる人いるでしょ」

「どうしてかな・・・・陽菜がいるとグッスリ眠れるんだ
セックスが嫌ならもうしない
一緒に寝てくれるだけでいいから」

「嫌いじゃないからたまになら・・・・」

「たまに泊まってくれるって事?」


もうしないと言われたらそれは嫌
だって大島さんとは気持ちいいんだもん

それにこんないい条件断る人いないよね?
全部出してくれるんだよ!
実家にいるだけでもお金渡してるから
その分も溜るし交通費も実家から通ってる事にして・・・

だって一緒に住んでるとは会社に言えないから

なんかヒモみたいだけど
お金が貯まるまでだから・・・

そう自分に言い聞かせ



「一緒に住んでもいいって事!」

「ホントに!?」

「うん(бвб) 」



で、その週の土日にお引越し


「ちょっと、荷物多すぎ(;´-∀-)」

「こんな殺風景な部屋に住んでるから寝れないんだよ
これくらい置いて丁度いいんだから(бвб) 」

「だからって必要ないものはいらないよ」

「世の中に必要ないものなんて無いの!」


いっぱいあるけど・・・・


「そうなの?」

「そうなの!」

「このポスターとかも必要なの?」

「陽菜の癒しには必要なの!」


アイドルグッズも全部持って来た
だって家に置いておくと捨てられそうなんだもん


それから大島さんとの共同生活?が始まった
会社では相変わらず同期だけど上司と部下みたいな関係
でも家では


「不味い」

「ごめん(;´-∀-)」

「いつになったら上手になるの(怒)」

「仕方ないでしょ作った事無かったんだから
文句があるなら陽菜が手伝ってよ」

「陽菜は住んであげてるんだから作る必要がないです」


立場が逆転(笑)
会社でいじめられてる分家でやりかえしてる


「才加さんに教えてもらいなよ」

「分量とか教えてもらってるんだけどな(;´-∀-)」


で、また夜になると形勢逆転


「もうヤダ」

「駄目!まだ私が満たされてない」


何だかんだ上手くいってる私達
でもただの同居人?

だって告白されてないし
肝心の知り合いかもっていう所はまだ濁ったままだから