そして1年が過ぎた


・・・・あぁぁぁ!!忘れてたじゃん
劇場公演一度も行かないまま1年が過ぎちゃったじゃん(汗)


みんなごめんね、忘れてたわけじゃないの

仕事が忙しかったし私生活も代わっちゃったからつい・・・・

でもこの1年で大島さんにも慣れたし
今年は沢山有給とって見に行くからね!


「と言う事で有給取りますのでこれお願いします(бвб) 」

「無理です」

「はぁ?有給は社員の権利と義務です」

「仕方ない、取るなら私も一緒に取るから」

「一緒に取っても一緒に居ませんよ」

「どうして?」

「どうしてって・・・私には私の用事があるからです」

「着いて行くよ」

「無理です」

「どうして?」

「どうしてもです!」

「・・・・・言えないような事をするつもり」

「言えなくは無いですけど
聞いたらみんな引くので言いたくありません」

「とりあえず保留で」


会社ではらちが明かないから家に帰ってからもう一度言う事に


「優子が受理してくれないなら篠田課長に持って行くから」

「はぁ・・・・・」

「なんでため息つくかな」

「何を隠してるのか言って、男でも出来た?」

「はぁ?毎日一緒に居るのにいつ作る暇があったと思う」

「そうだよね・・・あ、出会い系サイトとか?
陽菜よくスマホいじってるじゃん」

「ゲームしてるんです(怒)」

「だったら何かはっきり言って」

「あの子達の公演を見に行くの!」


そう言ってポスターを指さす


「アイドル?」

「そうアイドル!いい年してアイドルヲタクだって
笑いたければ笑えばい・・・」

「埼玉県から来ました小嶋陽菜です(-∀-`) 」

「・・・・・え?なにそれ」

「違ったっけ?」

「どうしてそのキャッチフレーズ知ってるの(汗)」

「昔よく聞かされたからね」


昔って・・・
陽菜が小学生の頃
憧れていたアイドルのキャッチフレーズを真似して言ってた言葉なのに
どうして優子が知ってるの?


「まだ思い出せない?
私の名前はなに」


小学生の頃の話をされたって覚えてるのって・・・・


「おおしま・・・ゆうこ・・・ゆう・・・こ・・・ゆう・・・・
え?もしかして優ちゃん?」

「アハッやっと思い出してくれた(-∀-`) 」

「うそ・・・だって・・・・・中学には居なくて・・・
何処かへ引っ越して行ったんじゃ」


それにあの頃の優ちゃんは今とは全然違うくて
メガネを掛けていたし
どっちかって言うとガリ勉!て感じだったじゃん(汗)


「受験して付属中学へ行っただけで実家は今も同じところ
埼玉にあるよ(笑)」


だから越谷だって言わなくても分かったんだ


「どうしてすぐ教えてくれなかったの!」

「私は名前を聞いただけですぐに分かった
覚えてなかった陽菜が悪いんだよ」

「だって小学生がフルネームで呼び合わないじゃん
現に優子の事ずっと優ちゃんて呼んでたから
優子だって言うのも知らなかったんだから」

「陽菜はずっと小嶋陽菜です!て言ってたから
みんな知ってるんじゃないかな(笑)」



点と線が繋がった気がした