「お先です」

「あ、小嶋さん今日の合コン・・・」

「ごめん当分無理かも」


早く帰って優ちゃんが来るのを待ちたいから

なのに


(ごめん今日は残業になったからいけないや)

《陽菜も遅いから丁度よかった》


張り切って帰って来たから時間が沢山余っちゃう

はぁ・・・・
録り貯めしてあるドラマでも見よう


次の日


(今日は才加が来るからいけないや)

《気にしないで》


そうだよね・・・・
恋人は秋元さんだもんね


昔は優先順位の一番に陽菜がいたと思う
これはうぬぼれでも何でもない

だって断られたのはあの時が初めてで・・・

どんな我儘も聞いてくれていたから


だから勘違いしちゃったんだろうなー・・・


はぁ・・・・
昨日の続きみよーと(бвб) 


少しずつでも片付ければいいじゃん!と思うかもしれない
でも何もしない方が一日でも・・・ううん
一時間でも長くここにいてくれるでしょ?

だから何もしないの!



明日は土曜日

きっと泊まるんだろうな秋元さん・・・・


「・・・・・・・もうやだ!寝る」


誰に宣言してるのかわかんないけど
そう叫んでベッドへ入り目を閉じても
こんな早くに寝れるわけがなく

また考えてみる


どうしてまだ好きなんだろう

優ちゃんにはちゃんと彼氏がいるんだよ!
陽菜の事なんて友達か幼馴染としか思ってないんだよ!

何度も何度も自分に言い聞かせて来たのに

好きと言う気持ちを抑える事が出来ない


「どうすればいいの!」

「優ちゃん・・・・・・」

「優ちゃん好き!」


なんか昔と反対になっちゃった

昔は優ちゃんの方が陽菜に好きスキ言ってきてたのに・・・

そっか、友達でも好きって言っていいんだ
そうだよ、あんなにベタベタして来てたのは
友達としてだったんだから
今陽菜がしたっておかしくないよね?

決めた!陽菜の気が済むまで甘えてやるんだから!


そう思ったら一気に気が楽になってあっという間に夢の中へ


その日の夢は

学生の頃のように優ちゃんが陽菜に引っ付いてきて
もう、やめてよね!と嬉しそうに言う陽菜いた