カタン・・・・ガサゴソ


リビングから聞こえてくる音で目が覚める

時計を見るとまだ8時


泥棒!?やだ、どうしよう(汗)
け、警察に・・・

電話しようとスマホを見ると


(おはよう、今から行って片付けとくね)


「優・・・ちゃん?」


物音が止み


「・・・・陽菜起きたの?」

「うん」

急いでドアを開けると
懐かしく眉をハの字に下げた優ちゃんがいて

「ごめんよ、起こさないように
静かにしてるつもりだったんだけど(;´-∀-)」

「大丈夫昨日早く寝たから
それよりこんなに早くからどうしたの?」

「今日お昼から出かけなきゃいけないから
少しでも早く初めたほうが沢山片付けられるかなーて(;´-∀-)」

「ゆっくりでいいのに・・・」

「え?」

「あ、でも秋元さんはいいの?」

「才加?才加は昨日ご飯食べて夜に帰ったよ」


泊まらなかったんだ・・・・
何処かホッとしてる自分がいる

まあ、泊まらなくてもそう言う事は出来るんだけど・・・


でもそんなに早く片付けちゃいたいのかな・・・
なんかショック

だから邪魔してやるんだから


「ねえ、朝ご飯食べたの?」

「食べて来たよ」

「陽菜お腹すいた」

「こっちは勝手にやってるから食べなよ」

「優ちゃんが作ってよ(бвб)」

「・・・・・・・」


いきなり我儘すぎたら嫌われちゃうかな(汗)


「仕方ないなー何があるか冷蔵庫あけていい?」

「断らなくても全部使ってくれていいから」

「・・・・殆ど何もないじゃん」

「作り置きが冷凍庫にある」

「それはおばさんが作った料理でしょ」

「そうとも言う(бвб) 」

「一人暮らしをしたいなら自立しなきゃダメだよ
自分で料理して自分で掃除もしなきゃ」

「陽菜が出来なくったって出来る人を見つければいいんでしょ」

「そうだけど・・・旦那さんには仕事があるんだから
全部できないでしょ」


優ちゃんが旦那さんになってくれたらいいんじゃん・・・


「じゃー優ちゃんが教えてよ」

「私?」

「ママからくれぐれもよろしくって言われてるでしょ」

「そうだけど・・・・」

「嫌!ならいいけど・・・・」

「別に嫌じゃないけど、時間も会わないし
陽菜だって私とばかり会ってたら彼氏できないよ」

(陽菜は彼氏なんて・・・)

「え?なにごめん聞こえなかった」

「陽菜は・・・陽菜は優ちゃんが好き!
昔フラれたけど・・・・ずっと好きだった」

「はる・・・な」

「優ちゃんはなんとも思って無いってわかってる
でも好きでいるのは陽菜の自由でしょ
だから・・・・好きでいる事を拒否しないで!」

「・・・・・・・」

「あ・・・気にしないで、学生の頃優ちゃんだって
陽菜に好きスキ言ってたじゃん
あれとおんなじだって思ってくれていいから」

「そんなふうに思えないよ」

「だったら、今の言葉忘れて!
ね、今まで通り友達でいよう」

「無理だよ・・・・」

「やだ、もう会わないとか言わないで(涙)」

「どうして陽菜は・・・・」

「え、優ちゃん・・・・?」


なんでそんな辛そうな顔してるの?
そんなに陽菜が邪魔?


「ヤダヤダ、嫌いにならないで(涙)」

「嫌いになんてなれるわけないでしょ!」

「どういう・・・意味?」

「ごめん・・・待ってくれるかな」

「え?」

「ちゃんとするまで会わない方がいい」

「わけわかんない、ちゃんと分かるように説明してよ」

「ごめん今はまだ言えない
片付けも出来ないや・・・ごめんね」


謝ってばっかり


「ちょっと、優ちゃん(汗)」


そう言うと出しかけの分だけどパパっと片付け
部屋を出て行っちゃった・・・


やっぱり言わなければよかった・・・
陽菜またフラれたって事?
二回目じゃん

三度目の正直・・・・あるのかな