「ただいまー(бвб)」

「良かった(ΘωΘ)」

「なにが?」

「たいしたことじゃなかったんや」

「あ、そうそう陽菜今日で引退するから」

「またまたーそんなドッキリに引っかかりませんよーだ」

「(бвб)」

「うそだよ・・・・ね(汗)」

「陽菜嘘言わないし」

「なにがあったんや(汗)」

「陽菜の口からは言いたくないからマネージャーに聞いて」

「ちょっと聞いてくる」

「まって私も行く(汗)」


慌てて出て行った二人


「ごめんねみーちゃん、たかみな・・・・・」


二人が戻ってくる前に出ていこう
ショックを受けた顔や落胆した顔を見たくないから


「ふぅ・・・・・今までありがとうございました」


ドアの所から中に向けてお礼を言い出口へ急ぐ


「お疲れさまでした」

「お疲れ様です(бвб)」


ガードマンに挨拶を返し呼んでいたタクシーへ乗り込みマンションへ

いつ出すだろうか早すぎるとしつこいマスコミが
マンションへやってくる
優子が来ると捕まるかもしれないし
出ていくのが難しくなる

最低限の荷物だけと言っても大事なのは向こうの家にあるから
東京には仕事に関しての物しかおいていない

お気に入りの洋服とカバンと靴
だけならスーツケースに入るかな


マンションに着く直前グループLINEが動く


(陽菜今どこなの)

(みんなでどうにかできないか考えよう)


「無理だよもう・・・・」

「お客さんどうかされましたか?」

「いえ、ありがとうございました」

既読だけして返信せず携帯を閉じ
料金を払いマンションに入ろうとしたら入口の所に覚えのある顔


「お早いお帰りですね」


ニヤニヤして気持ち悪い
ずっと待ってたんだろうか・・・・・


「あ、私は何も書いてませんから」

「あなたが情報を教えたんでしょ」

「さぁ?」

「何か用」

「会社辞めてフリーになったんで挨拶にね(笑)」

「もういいでしょ消えて」

「その高飛車な態度もあと二日・・・・楽しみですね(笑)」


だから気持ち悪いんだって(怒)


「ではまたゆっくりと」


そう言うと逆方向に歩いて行った



「もう二度と会うことは無いけどねバイバイ(бвб)」


聞こえない声でそう吐き捨て中へ

そうだ・・・・

(発表は日をまたいでからでお願い)

これで時間が稼げる

部屋で用意をしているとインターフォンが鳴る

優子はこんなに早くこれ無いしインターフォンは鳴らさない

案の定あの二人で
勿論出ないでいるとまたLINEが動き出した


(いるのは分かってるんだから開けて)
(管理会社に電話して開けてもらうよ)
(開けるまで帰らないから)


「はぁ・・・もう」

仕方なく解錠するとワープしてきた?というくらい早く上がってきた

「何してるの」

「逃げる準備」

「逃げるって・・・・・」

「記事は出ないとしてもどこからか絶対に漏れる
二人には迷惑かけると思うけど許して」

「やっぱりあの時だよね」

「何のこと」

「私達はまだ子供だったから帰されて
パルは犠牲になったんだ、私達のせいや」

「そうだよ、陽菜は犠牲者なのに辞めること無いよ」

「私達はアイドルだよ、例えあれが不可抗力だったとしても
それからの枕は騙されてたわけじゃ無く陽菜の意思で行ってた」

「私達のためでしょ」

「違う・・・・自分のため!
自分の為にした事だから二人は関係ない」

「関係ないこと無いじゃん私達は仲間だよ」

「・・・・・うっとうしかった」

「え?」

「二人がいなくったって陽菜一人でアイドルできたし
もしかしたら一人の方がもっと売れてたかもね」

「嘘だよね、そんなこと思ってないよね(汗)」

「だから陽菜は嘘言わないって言ってるでしょ(怒)」

「酷いよ・・・・ずっと仲間だと思ってたのに(涙)」

「もう良いでしょ帰って」

「みーちゃん帰ろ」

「本当にもう終わりなの(泣)」

「バイバイ(бвб)」

泣きじゃくるみーちゃんの肩を抱きかかえ
帰って行く二人を見送り中へ入って崩れ落ちる


「ごめんね・・・・大好きだったよ(涙)」


どれくらい泣いていたんだろう
いつの間にか眠っていたみたいで
優子に声を掛けられ目を覚ます


「大丈夫(;´-∀-)」

「どうして?」


いきなり抱きしめられ


「辛かったね、私がっずっとそばにいるから」


その言葉にまた涙が溢れた

後で聞いた話によると目がパンパンに腫れていて
泣いてたんだとバレてたみたい