横「みなさんそろそろ搭乗の時間なんで起きて下さい」

陽「う〜ん・・あれ・・優子は?」


いつのまにか寝ちゃってたみたいで
起きて優子を探すけど何処にもいない


横「里英さん達と救護室にいてはって
最後に搭乗する言うてはりました」

陽「見て来る」

横「あきませんて」

吉「救護室に居るって嘘なんでしょ」

横「・・・・これは優子さんの命令です」

菜「どこへ行ったの」

横「わかりません」

木「JPS」

横「携帯はここに置いていきはりました」

陽「探さなきゃ(汗)」

横「まだわかりはらないんですか
私らは足手まといなんです」

菜「そんな事無い、現にこうやって助かったでしょ」

横「それは・・・・私らが怪我をして捕まったから
優子さんも捕まってしまっただけで・・・・
優子さん一人なら何とでもなるんです
それだけすごい人なんですだから信じてこのまま帰国しましょう」

陽「だったらここで待ってる」

横「あかん言うてますやん
もしかしたら貨物船に潜り込んで戻ってくるかもしれへんし・・・
うちらが居たら邪魔なん理解してください」


優子ってそんなに凄いの?
今まで見てきた姿は偽りだったって事?

木「とりあえず一旦日本へ戻ろう」

菜「その方がいいか」



横「帰ってきはったら連絡するんで大人しくしててくださいね」


渋々日本へ帰って来て別れ際に言われた言葉


でも

次の日も、また次の日もそのまた次の日も
帰って来たという報告がこないから
しびれを切らしさっしーが入院してる病院へ



陽「ねえ、優子から本当に連絡無いの?」

指「連絡来たらすぐに連絡します(汗)」

陽「引っ越し先って知ってるんだよね?」

指「引っ越し先は・・・・・ありません」

陽「どういう事?」

指「もしかしたら戻ってこれないかもしれないからって
家具などは全部処分されて・・・・
大切な物だけ心友の方にあずかって貰うって言ってました」


戻ってこれないかもって・・・・死ぬつもりだったって事?

そして心友・・・・もしかして佐江ちゃんと才加?
高校大学と優子と同じクラブでいつも一緒だったっけ

LINE残ってたかな(汗)

一度遊びに入れてもらった事があった
あの時は10人ほどいたっけ・・・・
すぐ携帯を調べるとグループLINEが残っていて
開くと殆どが退出していたけど佐江ちゃんと陽菜だけが残っていた


陽「よかった・・・・」

指「こじはるさん一つだけお願いがあります」

陽「なに?」

指「優子さんが戻って来るまで何もしないでください」

陽「そんなお願い聞けるわけない」

指「優子さんを信じてるならお願いします」

陽「だったら優子の荷物だけは取りに行かせて」

指「わかりました、でも後二日待ってください
それでも連絡が来ない時は荷物は陽菜さんのものです」

陽「それってもう戻ってこないって事?」

指「五日経っても戻らない時は陽菜に渡して欲しいって」

陽「ふざけないでよ(怒)さっきは信じて待ってろって言ったじゃん!」

指「指原だって信じたい・・・信じたいけど相手が(泣)」

陽「やっぱり助けに行く」

指「ダメですって(汗)待って下さい!!」



さっしーの言う事なんて聞いてられない
一番早い便を取らなきゃ

携帯で検索しながらドアを開けた