「かわいい(бвб)」

「え?」

「その寝間着可愛い」


びっくりした寝間着か(;´-∀-)」


「適当にあるのを着たんだけど良かったかな」

「あそこにあるのは全部優子のだから何着ても良いよ」

「そ、そうなんだわかった」


やっぱり私のだったんだ・・・
誰かにもらったのかな・・・
いや、でも上のほうにあったから忘れてたわけじゃないと思うんだけど

私本当に記憶喪失?


「ん?どうかした」

「ううん(;´-∀-)あぁぁ〜眠い早く寝よーと」


少し寒いくらいの室温に掛布団んがちょうどいい


緊張して眠れないと思っていたのに久しぶりのいいにおいが
睡眠を促すように眠気が襲ってきた

懐かしいにおい・・・これは陽菜の匂いだったんだね

あと少しで落ちると思ったとき事件は起きた


「にゃんにゃん(;´-∀-)」

「ん?」

「あ、あのう・・・これはちょっと(;´-∀-)」

「だーめ、いつも陽菜が抱き着いて寝てたんだから今日もするの」



いやいやいや・・・陽菜から抱き着いてきたことありましたっけ?
記憶をさかのぼること十数年
そんな記憶は全くなく私から抱き着いていた記憶しか出てこない


「で、でも今日は一日目だしちょっとこれは行き過ぎかと(;´-∀-)」

「どうして?記憶がなくなったら陽菜のこと嫌いになった?」


先に嫌いになったのは陽菜さんあなたですけどぉぉぉぉ
と叫ぶこともできず心臓だけがドクンドクンと叫んでいた

・・・・あれ、私のリズムじゃないリズムが腕に伝わってくる
これってもしかして陽菜の鼓動?
それも私と同じくらい早いってことは陽菜もドキドキしてるって事?


「にゃんにゃん」

「ん?」

「にゃんにゃんもドキドキしてるの?」

「・・・・そうだよ、陽菜は優子のことが大好きだから」

「うそ・・・」

「優子だって陽菜のことが好きだったんだよ」

「えーともしかして両思いだったとか?
そんなわけないか、妹として大好きだったんだよね(-∀-`) 」

「違う!」

「え?」


そういって顔を陽菜のほうに向けたとたんやわらかいものが私の唇をふさいだ

何が起きているのか頭が理解する前にそれは離れてしまい

ごめん、とひと言いうと部屋から出て行ってしまった陽菜


少しの間放心状態だった私

今何が起きた?落ち着いて整理してみよう(;´-∀-)

まず陽菜が私を抱きしめて・・・
次に大好きだって言って・・・・
そして唇がふれて・・・キス・・・そう!キスされたよね?
私からキスしたことはあっても陽菜からはなかったのに?
あ、もちろん小さい時の話だけど

この年になって陽菜から私にキスをするなんてどういうこと?
それもあんなに冷たかった陽菜がだよ?

何が何だかわかんない
あ、もしかしてショック療法で記憶を取り戻そうとしてるのか

でも、もし戻ったとしたらまたあの冷たい生活の戻るって事?

いやだ、このままがいい・・・
でも、これ以上陽菜につらい演技をさせるのもつらい・・・


どうしたらいいんだぁぁぁ

なーんて悩むことどれくらい?・・・・・それにしても陽菜遅いな

いきなりキスをして顔を合わせにくいのかな?
小さいとき何度もしてるから気にしなくていいのに・・・

あまりに遅いから迎えに行くことにした


「にゃんにゃん・・・・にゃんにゃんどこ?
怒ってないから出てきて・・・にゃんにゃん?」


探したけどリビングにもトイレにもバスルームにもいなかった