優子
結局お弁当箱を3つ持って帰ると
「あら、これどうしたの?」
「陽菜が貰った」
「あらあら、陽菜君カッコいいものね(笑)
今迄そういうのが無かったのが不思議なくらいだもの」
「・・・・・でも、愛想悪いよ」
「そこがいいんじゃない?クールな感じで(笑)」
「・・・・・」
「じゃーこれからお弁当いらないのかしら?」
「しらない・・・」
「聞いてみてよ」
「お母さんが聞けばいいじゃんかー」
「いつも偉そうにしてるのにそんなところはあかんたれなのね(笑)」
「うるさいなー」
それは陽菜にだけだもん・・・
次の日
「陽菜おはよう(´-∀-)」
「ん」
「あっ、これ洗っておいたから
と言ってもお母さんが洗ったんだけどね(テヘ)」
「んっ・・・」
「えっ?」
「返しといて」
「えぇっ!?私が返すの(汗)」
「んっ!」
「んっ!じゃないよ、自分で返しなよ」
「・・・・捨てる」
「いやいやダメでしょ(汗)」
「捨てていいって言った(бвб)」
「だからってさ(汗)一緒にいってあげるから返しに行こう」
学校に着いて一年生の教室へ
「渡辺さんて何組かな?」
(キャー小嶋さんだ)(かっこいい)(挨拶しちゃった!)
あちらこちらから聞こえてくる黄色い声
「麻友ちゃんですか?三組です」
「ありがとう、陽菜行くよ」
三組に行き入口にいる子に声をかける
「渡辺さんて来てるかな?」
「麻友!」
振り返って中に声をかけると
「はーい!」
甘い返事が聞こえてきて
「あっ!小嶋さん♪おはようございます来てくれたんですか」
私の後ろに見える陽菜に声をかけ
顔を赤らめてる可愛い女の子・・・
まさにザ!女の子て言う感じ?
私の事見えて無いよね(汗)
陽菜のわきを肘でつついて促すと
お弁当箱を差し出す
「洗ってきてくれたんですか?」
「・・・・・」
「また作ってきてもいいですか?」
「いらない(бвб)」
途端に悲しそうな顔をする渡辺さん
「あっ、陽菜好き嫌いが激しいから・・・ねっ(汗)」
本当は無いけど・・・
「何が好きですか?あっ!小嶋さん(汗)」
振り向くと歩いていく陽菜
「ごめんねもういらないみたいだから」
追いかけて行こうとすると腕をつかまれ
「大島さんですよね」
「うっうん」
「小嶋さんと付き合ってるんでか?」
「ちっ、違うけど・・・」
「小嶋さん今彼女いないですよね」
「たぶん・・・・」
「私あきらめませんから」
「・・・・・とりあえずお弁当はいらないと思う」
そう言って陽菜を追いかけた