hiromi




中休憩の時にスタッフから

AKBの大島さんと、しの・・・・・・・・・

その名前を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になった

「あっ、ごめんなさいもう一度言って」

大島・篠田・小嶋 さんの三人が挨拶をしたいと言ってくれている

「すごい!アイドルの人が聴きに来てくれるなんて
私もまだまだ捨てたもんじゃないわね!」

少しおどけて見せる

いつものお店に連絡を入れておいてそこで待っていてもらうように伝言した


内心は凄いドキドキしてるけど他に人のは悟られてはいけない・・・


優子どうして・・・ばれた?いいえ分かるはずがない

あの人は絶対に言わないし、小さかった優子は顔を覚えていないはず
写真はもちろんないし・・・


きっと興味本位で聞きに来て挨拶しに来ただけなんだ

そう自分に言い聞かして後半に臨んだ

いつも以上に力が入っていたと、終わってからの握手会で
親衛隊の面々から言われて少し恥ずかしかった・・・


ホールのスタッフに挨拶をして会館を出る、マネージャーにも帰ってもらい
1人でお店に向かった


部屋に入るとシュートカットの子が挨拶してくれた確か篠田麻里子さん
その隣で髪が長くてかわいらしい子が小嶋陽菜さん

そして私の目の前にいて背中を向けたまま俯いているのが・・・・・


・・・・優子・・・


急に涙が溢れてきた

すぐそこに優子がいる、手放したくて手放したんじゃない
ずっと逢いたかった

もちろん子役で出てきた時もすぐに分かった

AKBに入って頑張ってた姿も知っている

何度も逢いに行こうと思った、でも・・・・・・

きっと優子に迷惑がかかる

今やスーパースターの王道を行くAKBにとってどんなスキャンダルもご法度

そう思うと名乗り出る事は出来なかった・・・


「ごめんね」

今の私には謝る事しか出来なかった