優子

親に反対されても続けていたヴァイオリン
ただ一人応援してくれていたのがにゃんにゃんだった

目が見えなくなった今
闇から救い出してくれるのもにゃんにゃん、君なんだね

君のおかげで諦めかけていた夢をまた見たくなったよ









「ゆっくり目を開けて下さい
どうです、何か見えますか?」

白衣・・・の先生が見えるけど
肩に置かれた手の方を見ると

「女神が見えます」

「っ・・・優ちゃん・・・良かったね」

そこには昔よりも綺麗になった陽菜が居た

「外に出る時はサングラスをかけ
まだ、直接強い光を見ないでください」

「わかりました」







数日後

「もう傷は痛まない?」

「うん、通院もこれからは一週間に一度でいいって言われた」

「だからって無茶しないでよ」

「しないよ、それより陽菜の方が大変でしょ
仕事終わってから毎日通ってこなくてもいいよ」

「来たらダメなの?」

「だめじゃないけど、もう自分で何でもできるから
ヘルパーさん雇えないし・・・」

「怪我も気になるけど陽菜は優ちゃんに会いたいから来てる」

「っ・・・」

「傷もほとんど目立たなくしてもらえてよかったね」

私の傷跡を至近距離で見てくる

「恥ずかしいし近いから(汗)」

「あ、ごめん(汗)」

そう言いながらもじっと見て触れてくる陽菜

「もう、何してんの(汗)」

「フフフ赤くなるから可愛いなーて(бвб) 」

「くっ・・・にゃんにゃんの方が可愛いから(汗)
あ、可愛いというより綺麗か(-∀-`) 」

「フフ有難う」

ニコッと微笑む女神

「・・・・・・・」

「なーに?」

「綺麗になって行く陽菜を近くで見ていたかったなーて(-∀-`) 」

「高校の時からあんまり変わってないよ」

「そんな事・・・んっ・・・」

陽菜の方から唇を押し付けてくる

「プハッ(汗)」

「優ちゃんは陽菜の事抱きたいと思う?」

「ふえ!?な、何言ってんの(汗)」

思うけど・・
ずっと思ってたけどそれを抑えようと必死になってるのに(汗)

「いいよ(бвб) 」

「へぇ?」

「今よりもっともっと優ちゃんに近づきたいから」

「意味分かってんの?ハグとかじゃないんだよ(怒)」

「それぐらいわかってる、初めてじゃ無いし・・
あ、女の子とは初めてだけど」

そうだよね25歳なんだしこんなに可愛いんだから当たり前だよね

「彼氏はいいの?」

「今付き合ってる人いないよ
二股なんてしないし(怒)」

「ご、ごめん・・・本当にいいの?」

「嫌ならもういい」

「うわっ!嫌じゃない!抱きたいめっちゃ抱きたい(汗)」

「プッ・・・そんなに必死にならなくても(笑)」

「必死にもなるよずっと触れたかったんだから
それなのに人の気も知らずいつも後ろから抱き付いて来るし
学生の頃抑えるのどれだけ必死だったか(汗)」

「そんなの知らないもん」

「こんな事絶対に無いっておもってたから・・・(涙)」

顔を見ていられなくて下を向く



「優ちゃん」

呼ぶ声にゆっくり顔をあげると

夢でしか見たことが無かった真っ白で綺麗な肌をした
裸のにゃんにゃんが目の前に立っていた