「こんばんわ」

「いらっしゃいませ、どうぞ」

やっぱりマスクしてる・・・

「陽菜さんカツラずれてますよ」

「えっ!?」

慌てて髪を触る陽菜さん

「やっぱり・・・・篠田さんなんですね」

「・・・・・騙したの(怒)」

「騙してたのはそっちですよね
どういう事ですか、陽菜さんて存在しないんですか?」

「陽菜は・・・いる」

「私の裸見て・・・触って楽しんでたんですか(怒)」

「違う!これにはわけが(汗)」

「ちゃんと説明して下さい、じゃないと訴えますよ(怒)」



「陽菜は俺の双子の姉さんなんだ
だから顔がそっくりで・・・声も少し高くして甘くしたら似てるだろ」

「思いっきり騙されてましたから」

「騙すつもりとかは無かったんだ」

「じゃーどういうつもりですか(怒)」

「うちの会社エステ部門がないだろ
父さん・・社長だけど
まったく興味がなかったらしくてそんなのいらないって・・

で、陽菜が個人で開いたんだけど2年前に結婚して
家庭を持つとなかなか両立が大変で
俺が手伝うようになったんだ
経験しておいた方が作るとき何かと便利だし・・・」

「でも、女性はショーツ1枚で・・・・」

「2年間色んな女性を施術してきたんだぜ
今更見ても、もうなんとも思わないよ」

マスクしてた時が篠田さんなら
おそらく半分以上は篠田さんだったかも・・・

もしかしてここで目を付けた女性に個別で電話して・・・
私も目を付けられてたって事?
やっぱりあれは一夜だけの・・・・

「ほら、遅くなるから早く着替えて来いよ」

「なんで男言葉なんですか(怒)」

「バレてるんだからわざわざ女性にならなくてもいいだろ」

「今日は帰ります」

「なんでだよ、いつもしてるんだから気にするな」

気にするなって言われても気になるし(汗)

「それか違う事をする方がいい?」

そう言って歩み寄ってくるからドアを開けようとしたら腕を取られ引き寄せられた

「アクション待ってたんだろ」

「待ってません(汗)」

「結構悪口言ってくれてたみたいだな」

「わ、忘れました(汗)」

「俺の手が好きなんだろ」

「陽菜さんの手です!」

「これでも」

「あっッ」

弱い所を触られ腰が砕けそうになった

「おっと危ない(笑)」

「やめてく・・・んっ・・・んん・・」

キスが上手すぎて・・・

「ハァハァハァ・・・」

自分の力では立っていられなくて支えられてる状態

「今すぐ抱きたいけど今日は我慢しとく
体で仕事を取ったって思われたくないらしいからね」

「当たり前です、この前は酔った勢いだったから・・・
身体だけの関係なんて無理です」

「俺もだよ」

やっぱり酔った勢いだったんだ・・・・

「体だけの関係の女性なんていた事無いし
あの日ちゃんと言ったんだけどな」

「言った?何をですか」

「付き合おうって言ったら
はいって言っただろ」

「だれが?」

「君」

「いつ?」

「寝る前」

「うそ・・・・」

「陽菜から一夜だけの関係だと言ってたって怒られてさ
付き合うつもりだったからショックだったんだぜ」

「もしかして・・・だから意地悪してきたんですか?」

「意地悪と言うか、遊んでたって感じかな(笑)」

そういえば・・・思い出した!

「・・・この前寝てた時変な事しました?」

「あまりにも気持ちよさそうに寝てるから
ちょっと胸を揉んでキスとかもしてみたбвб)」

やっぱり・・・(汗)

「他の人にもそんな事してるんじゃ(汗)」

「して無い!お客様に手を出したことなんて一度もなかった!
神に誓ってしてない!」

「私に・・・だけ?」

コクンと頷く篠田さん

悦んでいいのかな・・・

「せっかく来たんだし全部見た事あるけど
恥ずかしいんだったら背中だけしてあげるから
着替えて来いよ」

・・・・うぅ・・・やっぱりして欲しいかも・・・
背中だけなら・・・

「背中だけお願いします!」

そう言って脱衣所に入った