優子先輩が布団に入る気配がして
もうこのまま寝ちゃおうと思っていたら
かすかな声で

「にゃんにゃん・・・にゃんにゃん」

と囁く様な声が聞こえてきてそっと顔を出すと
優子先輩が布団の間からこっちを覗いていてびっくり

「ごめんね」

「いえ・・・・・・」

「あのさ・・・・・・・」

なんかもじもじしていてなかなか続きを言い出さない先輩

じっと言葉を待っていると

「て」

「・・・・?」

「繋いで寝ても良いかな(汗)」


敷ふとんは引っ付いていて
掛け布団ももう少し重なり合わせたらわからないもんね

・・・・・・・・・・そういうことじゃなくてぇ〜(汗)

という事は優子先輩と手を繋いで寝るってこと?(汗)

「・・・・うそ、ごめんね」


そう言って布団を下ろそうとするから

慌てて手を優子先輩の布団に入れる
あ、でもこっちの手だと俯いたまま寝ることになっちゃう(汗)
どうしよう・・・・

手を変えようかどうか迷っていたら温かい温度にそっと包まれた

も、も、もうこのままでいい、うん、このままずっと起きてても良い
優子先輩が寝ちゃって手が自然と離れるまでこのままでいよう
そう決めたのに

包まれていた幸せがす〜と逃げていった

なーんだ、一瞬だけか・・・・そうだよね・・・・

横を見ていたらちゃんと枕の上に頭が出てきて
上を向いて寝る優子先輩


・・・陽菜も寝よう・・・・


上を向き首まで布団をかぶると
ゴソゴソと探すようにはいってくる右手

その手に左手を伸ばすとゆっくり重なり
そして握られたから握り返すとゆっくり目を閉じた先輩


このまま朝まで繋いでいれますように

そうお祈りして目を閉じた


「にゃん・・・にゃんにゃん」

「んっ・・・んん・・・」

「朝だよぉ〜」


優子先輩の声がする・・・
ずっとこの夢を見ていたい(бвб) 
・・・・・じゃなかった(汗)

バッと目を開けると目の前に優子先輩の顔があって
叫びそうになったけど何とかこらえ

「おはようございます(бвб)」

「あはっ(-∀-`) おはよう」


もちろん、もう手は繋がってなくて・・・
いつ離れたんだろう・・


仕方ないか
でもまた思いっきり寝顔見られたよね(汗)


それから静かに用意をして荷物を持って食事場所へ


「別々にしていただいてすみません」

「お気になさらないでください」

朝練の時の朝食は起きてすぐだからそんなに食べれないのに
何でこんなに美味しいんだろう
おかわりしたいくらい食べれちゃう(汗)

「お味噌汁のおかわりも言って下さいね」

「ありがとうございます(-∀-`) 」

そんな陽菜の上を行く優子先輩の食欲

「そんなに食べて大丈夫ですか(汗)」

「まだまだ時間あるし
お米はエネルギーになるからね」

お腹いっぱい食べ終えご馳走様をしていると

「頑張ってくださいね」

そう言って昨日と同じようににぎりとお漬物を下さった


「はい!明日も走れるように頑張ります(-∀-`) 」

「美味しい夕食をご用意して待ってますね
いってらっしゃいませ」


笑顔で送り出され競技場へ向かった