車の後部座席に乗り込み出発すると
陽菜の手に優子先輩の手が重なった
ビックリして横を向くとずっと前を向いたままの先輩
何もなかったふりをして陽菜も前を向いてるんだけど
凄く手汗をかいてる様な気がする・・・
もしかして・・・優子先輩が緊張してる?
まさか・・・ねぇ・・・優子先輩だよ?
何に対しても自信しかなくて
口にした事は必ず実行してするし
武者震いはあっても緊張で震える所なんて見た事無いのに・・
でもそれだったら昨日の夜の事は納得いく
きっと緊張して一人がこわかったんだ
だからたまたま隣にいた陽菜に安心を求めて来たんだ・・・
なーんだ、そっか・・・・はぁ・・・
自分で想像して落ち込むという負のスパイラル
でも、陽菜に出来ることは・・・
もう片方の手を優子先輩の手の上に重ね
「大丈夫です、優子先輩なら出来ます(бвб) 」
いきなり言ったもんだから
ビックリしたように陽菜を見る先輩
「アハッ、バレちゃってるよ(汗)
そうなんだ、私リレーてした事無いでしょ昨日走って
もしバトンを落としたらとかが頭をよぎってさ
高校生同士ならまだしも
大学生や社会人の人と走るから・・・」
「いつもポジティブにって言ってるの優子先輩ですよ
成功した時の事を思い浮かべないとダメじゃないですか」
「そうだよね・・・・うん、なんか吹っ切れた
ありがとうにゃんにゃん(-∀-`) 」
「陽菜はそのためのマネージャーですから(бвб)」
エヘン!
決まった!と思ったのに一瞬顔が曇ったように見えたのは気のせい?
競技場に着いていつもの場所で練習開始
今日は昨日より早く合流して練習するみたいだから
お昼もまた早くなる
お昼を食べていると他の方がやって来た
「さっき都連の方と会ったんだけど
走順変えるみたい」
「そうなんですか」
「大島さん第一走者になりそうだよ」
優子先輩のロケットスタートがあればもっと早くなると思う
「その方が気持ちは楽かもです(-∀-`) 」
「もうすぐみんな来ると思うから
私も、アップしてくるね」
「あ、荷物見ていましょうか?」
「いいの?」
「はい、私荷物番ですから(бвб) 」
「ふふ、可愛いマネージャーさんね
じゃーお願いしようかしら」
そう言って荷物を置いてアップしに行った