優子先輩が練習している間
陽菜は暇・・・・なはずなんだけど

見ていて飽きないから時間はあっという間に過ぎる


「こーじーまさん♪」

後ろから声をかけられびっくりして振り返ると
ニコニコした宮澤先輩と
優子先輩の走りをじっと見る山本先輩がいた

「真剣に見すぎぃー(笑)」

「そ、そんな事(汗)」

「どう、調子よさそう?」

「なんか順番が変わって第一走者になられたみたいです」

「それが良いと思う、昨日あきらかにスタートで出遅れてたから」

「優子のロケットスタートは誰にも真似出来ないもんね」


秋元先輩はどうされたんだろう

二人の後ろを見ていると

「才加?才加は自分と同じ競技の成年の部見に行ってるよ」


そう言えば行きたい実業団の選手が出てるって言ってたっけ


優子先輩はどうするんだろう
大学だったら追いかけていくことも出来るけど
実業団だったらムリだもん・・・・

そんなことを考えていたら

「優子!」

宮澤先輩が手を振ったから前を向くと
練習が終わってみんなこっちに歩いてきていたから

急いでタオルとドリンクを配る


「私達にまでありがとね」

「いえ、仕事ですから(汗)」


だってその為に残ってるんだから・・・

「いい感じやん」

山本先輩の言葉に

「そうでしょ、バトンもスムーズになったし
昨日より数秒早くなるよ(-∀-`)」

「失敗しなければの話だけどね(笑)」

「大丈夫!成功します
で、明日に残って優勝!!(-∀-`)」

「優子ちゃんてホントにポジティブ人間だよね(笑)」

「それが取り柄ですから」


大人相手にケラケラ笑う先輩
吹っ切れてるみたいでよかった(бвб)

みんなで競技場の入り口へ行き
陽菜達はスタンドへ

「頑張ってくださいね」

「うん、陽菜ちゃんの為に頑張るよ(-∀-`)」

「え?」

「あ・・・・・しっかり応援しててね(汗)」

「はい」


手を軽くあげ中へ入っていった