「この頃どうしたの、昔のニャロに戻ったじゃん」

「普通に戻っただけだし」

「こわ(笑)もしかしてゆっぴー来なくなったとか?」

「・・・・・・知らない」

「え、うそどうして?」

「だから知らない!」


何も言わずに来なくなってから三日後

何で来ないの?とLINEを送ったのに既読がつかないままの一週間後

(行けなくなりました)

その言葉を最後にLINEも消えた


やっぱり高校生の気まぐれだったんじゃん
なのになんでこんなに腹立たしくて苦しいんだろう

「おっはよう、ねえ、今日あたりまた陽菜の家に集まろうよ」

「もう、ゆっぴーいないんだって」

「え、なんで」

「ニャロが冷たすぎて冷めちゃったんじゃない(*`ω´) 」

「あぁ・・・・女でもダメだったか(笑)」

「二人していい加減な事言わないでよね(怒)」

「いい子そうだったのに惜しい事したね(ΘωΘ) 」

「陽菜は悪くないし」

「また学校始まったらコンビニでバイト始めるんじゃない?(*`ω´)」

「コンビニで思い出したけど大島優子なんていなかったみたいだよ(ΘωΘ)」

「それ新しいバイトの子が言ってるんでしょ」

「違うよ、店長に聞いたんだから間違いない」

「うそ・・・じゃー何処で陽菜を見てたって言うの」

「ストーカー(*`ω´) 」


今までの事全部うそだったって言うの?
何のために?
何も無くなってないしなにもされてない・・・よね


「でも、みーちゃんも見た事あるって言ってたじゃん」

「そうなんだよね、私どこで見たんだろう」

「思い出せ!」

「そんな事言われてもさ」



「あ、小嶋さん早く人間ドック行って下さいよ」


人事部の子が通り際に言ってきた


「暇なときね(бвб) 」



「・・・・・あぁぁ!!そうだ人間ドックだ」

「ビックリした、みーちゃんもまだ人間ドック行ってないの?」

「違う、私は先月の初めに行ったの
でねそこで優子を見たんだ」

「そんな一度見たくらいで覚えてるわけないじゃん」

「それがさ、ナースステーションの中にパジャマ姿がいるから覗いたわけよ
そしたらその子変顔とか物まねとかして看護師さん達を笑わせてたわけ
で、近くを通りがかった看護師さんにあの子中学生ですかって聞いたら
もう成人してるわよって笑われて年を聞いてビックリした」

「いくつだったの?」

「陽菜と同い年」

「うそ・・・・」

「見えないよね、だから覚えてた」


覚えてたって・・・今まで忘れてたくせに・・

と言う事は病気だったって事?
もしかしてまた入院したとか?

とりあえず


「今から人間ドックの予約取りに行ってくるから早退にしといて」

「早退ってまだ始まってないよ(汗)」

「じゃー欠勤でいいからよろしく」


カバンを持って出て行こうとして気が付く

「ねえ、どこの病院」

「ひと筋向こうに病院あるでしょそこだよ」

「そこだよって言われても行った事無いんだからちゃんと教えて」

「こっち来て」

窓の近くまで行くと

「ビルとビルの間に茶色いレンガの建物あるでしょ」

「うん」

「あれが病院」

「わかった」


こんなに近くにあったんだ・・・



大通りを渡り間を抜けまた道路を渡ると病院の入り口があり
外来の受付にはいかず入院病棟のナースステーションへ


「あのう・・・大島優子さんの面会に来たんですけど
何号室ですか」

「優子ちゃんのお友達ですか」

「はい」

「申し訳ありませんが今は面会できないので
来たことは伝えておきますからお名前書いておいてくださいますか」

「面会できないって・・・悪いんですか」

「いまクリーンルームに入っていて面会謝絶なのよ」

「クリーンルーム?」

「何の病気なんですか」

「個人情報なので言えないわごめんなさいね」


外に出て麻里子に電話をかけるけど出なくて
何度めかのコールに


「もしもし(*`ω´)」

「ちょっと早く出てよ」

「今朝礼だったの!で、見つかったの?」

「クリーンルームに入る病気って何」

「ゆっぴー無菌室に入ってるの?」

「そう言ってたけど病名は教えてくれなかった」

「そこに入ってるなら相当悪いのかも」

「だから何!?」

「血液のがんて言ったらわかる」

「白血病・・・・」

「そう、だから食欲なかったし痩せてきてたんだね」

優子が白血病・・・・うそ

「ねえ、どうしたら会える」

「体調のいい時に本人の希望じゃない?
とりあえず会える時連絡貰えるようにしとけば」

「会う気なかったら一生会えないって事?」

「う〜んそう言う事かな」

「あり得ないし!(怒)」

「篠田に怒られても(汗)」


もう一度病院に逆戻りして

「あのう、優子の従妹なんですけど」

「優子ちゃんには血縁関係はいなかったはずよ」

「じゃー恋人って言えば会わせてもらえますか(怒)」

「恋人?あなたが」

「そうです、一週間前まで一緒に住んでました」

「そんなはずは・・・・ねえ、優子ちゃん施設に帰ってたのよね」

「届にはそう書いてましたけど」


施設は嘘じゃなかった