泣き出した優ちゃんにみんなどうしていいかわからずにいたら

麻里子が陽菜の腕を肘でつつき
なんとかしろって合図するから
仕方なく・・・ホントに仕方なくだよ

腕を取り立たせ、顎を下から持ち上げ・・・・

劇中とは違い、優しく・・・愛情をこめて口づけをした

長さは・・・うーんどっちが長かったんだろう
やってる本人は気が済むまでだからわからない

優ちゃんの膝ががくがくし出したのがわかり
座り込む前に唇を離し支えておでこに最後のキス


そして


「優ちゃんは陽菜のだからたとえ劇中であっても
陽菜以外とはキスさせないし
陽菜ももう優ちゃん以外とはしないから
台本作りよろしく」


お芝居だけじゃなくプライベートも
優ちゃん以外とはしないししたくないから


そしてあっちゃんも煮え切らない幼馴染に釘をさすように
宣言していた



夕方からの打ち上げ
もちろん参加する陽菜と優ちゃん

まだ少し遠慮してるから仕方なく陽菜から手を差し出したのに


「何か欲しいものがありますか?」

「・・・・・・・はぁ・・・」


陽菜のため息にまだびくつく優ちゃん


「手!ほら早くしてくれないと怠い」


あっ!と言う顔をしてそっと陽菜の手を握ってくるから
離れないように強く握り直した時の嬉しそうな顔に
不覚にもキュンとしてしまったのは秘密



打ち上げではせっせと陽菜の世話を妬いてくれてる優ちゃん

反対隣の野呂ちゃんにビールを継ごうとするから
服をグイっと引っ張り


「今日は飲み過ぎたら知らないからね」

「置いて帰るって事ですか?」

「違う、寝ててもやっちゃうってこと(бвб) 」

「やっちゃう?」


小さな声で囁いてあげたのに
普通の声で返してくるから
正面に座っていた才加と麻里子まで聞こえちゃって


「こ、こじぱそう言う事はこういう所ではだな(汗)」

真面目な才加


「そう言う事?(-∀-`)」

「はぁ・・・篠田がゆっぴーのバージン奪いたかったのに」


すぐのっかってくる麻里子

麻里子の言葉を聞いてやっとわかったのか
まだ一口しか飲んでないのに
真っ赤になり黙り込んじゃった優ちゃんに追い打ちをかけるように


「しらふでもやっちゃうけどね(бвб) 」


今度は誰にも聞こえないように耳元で囁くと


誤魔化すために料理を取るふりをしていたお皿を手から落とす


「もったいないじゃん(怒)」

「あぅ・・・・すみません・・・・」


涙目にして喜んでたのは言うまでもない



おしまい