「みんなコップを持って

好きなジュースを持ってる人の前に並んで入れてもらいます」

 

「パンケーキはここに積んでいくので一枚ずつ取って

無くなってからおかわりすること

ポテトとナゲットも一緒のお皿に入れて

持っていってください!わかりましたか?」

 

子供たちに大きな声で説明してるのは

伊豆田先生じゃなくてあっちゃん

 

少し園児に説明してるっぽいけど

去年まで園児だったんだからわかりやすくていいのかもしれない

 

担任である伊豆田先生はと言うと・・・

 

 

生徒と一緒にコップを持って並んでて笑った

 

「先生はジュースを入れてあげてください」

 

たかみなに言われ、あって言う顔をして

慌ててジュースを持って入れてあげてる

 

「頼りなさそうで一年間大丈夫かなって

お母さん方で話してるんですよ」

 

「初々しいし一生懸命が伝わって来て

いいんじゃないですか?

至らない所はアドバイスしてあげると

勉強にもなるしいいと思いますよ」

 

「そうですね・・・

子供達には人気があるみたいなんですけどね(笑)」

 

「あはは、確かに(笑)」

 

他の子達とは裏腹に一生懸命ホットケーキを焼いている優に

 

「優もみんなと食べておいで」

 

「う・・・ん・・・」

 

もう少し焼いていたいみたいだけど

コミュニケーションも大切だからね

 

「今日の夕飯一緒に作ろう」

 

「うん!(-∀-`) 食べてくる♪」

 

 

笑顔になってあっという間に溶け込んでいく優

 

「いい親子関係ですね」

 

「ありがとうございます」

 

本当は妹なんだけどね(汗)

 

思っていたよりたくさん集まり

用意していた粉はあっという間に無くなっちゃった・・・

まあ、あっちゃんが一緒に食べだしたって言うのもあるんだけど(笑)

 

「スーパー行ってきます、ジュースも無いみたいですし」

 

「大島さんはいて下さい私が行きますので」

 

「いえ、主催者なので行きます(笑)」

 

「そうですか、じゃーお願いして

私はまだ残ってるポテトを揚げてきますね」

 

「私はお菓子を持ってきます」

 

お母さん方はそれぞれ部屋に戻って行ったから

 

「あっちゃん、買い物行ってくるからよろしく」

 

「はーい、あ、コーヒー買ってきて」

 

「了解(笑)それと伊豆田先生」

 

「は、はい」

 

「自転車で来られたって言ってましたよね」

 

「はい」

 

「貸していただけますか?」

 

「どうぞどうぞ!でも自転車乗れるんですか?(汗)」

 

「アハッもちろんですよ(笑)」

 

「なんかタクシーで移動してるイメージしかなくて(汗)」

 

「仕事以外は一般人ですから(笑)」

 

「ですよね(汗)」

 

 

自転車を借りいつも行くスーパーへ

 

・・・・買いすぎたかな(汗)

 

レジをして自転車に積んでいると携帯が鳴った

 

「もしもし陽菜もう帰って来るの?」

 

「違うし、優子今スーパーにいるでしょ」

 

「何で分かったの?もしかしてエスパー?

いや、一心同体だから分かるのか♪」

 

「何馬鹿な事言ってるの

帽子もサングラスもかけずに素で行ったらダメじゃん

ヤバい大島優子が買い物してた!て

写真撮られて拡散されてるよ(汗)」

 

「マジか(汗)ごめん気を抜いてたわ」

 

「マンションはバレない様にしてよ」

 

「気を付ける」

 

「後1時間ほどで帰れると思うけどどんな感じ」

 

「まだまだ遊んでると思うから早く帰って来て」

 

「うん、頑張ってまくね」

 

 

 

気を付けると言ったもののどうしようか・・・

高速漕ぎで追っ手を振り切るしかないか

 

少し遠回りして後ろから誰も来ないのを確認してから

マンションの中へ入った

 

「遅かったっすね」

 

「ちょっとトラブルがあってさ(汗)」

 

「SNS凄い勢いで拡散されてるよ」

 

「やっぱりか(汗)で、マンションばれてそう?」

 

「ん〜・・・それはまだ書き込みないから

大丈夫だと思う」

 

「良かった、さあ急いで作るよ」

 

ジュースを渡しコーヒーをお母さんたちにーも配り

また焼き始めた