「マリコ・・・マリコ目を開けろよ・・
なんでだよ・・・なんで私を呼ばなかったんだよ(泣)」


敵が撤退していき全員が戻って来た

ユウコも治療室へ戻ってきてベッドに横たわり
息絶えた先生を見て校長先生に食ってかかっている


「それが先生の意志だったからです」

「くそっ・・・死んでからどれくらい経った?
30分以内なら魔法で・・・」

「無駄です、いくらかけてもマリコ先生は生き返りません」

「そんなのやってみないとわからないだろ(怒)」

「マリコ先生がそう言ったんですよ」

「自分の事は見えないって言ってたぞ!」

「いいえ、それは嘘です
すべて見えていて私にだけ教えていてくれていました」

「だったら・・・今日死ぬってわかってたんなら
どうして戦闘に来させたんだよ
ハルナと一緒に地下で治療させてたらよかっただろ」

「マリコ先生がいなくて防御できましたか?
いたからユウコは思いっきり戦えていたんでしょ」

「それは・・・いなかったら居ないで戦ってた」


それは嘘
ユウちゃんの顔がそう言ってるから


「もう嫌だ、これ以上愛する人を
見送らないといけないなんて耐えられない」

「それでも、私たちは生きていかなければなりません」

「どうして私を蘇らせたんだよ」

「この世にユウコが必要だったからです」


ちがう・・・・それだけじゃない
今のハルナにはそれがわかる


「ユウコを愛していた・・・(бвб)」

「はぁ?13歳のガキを愛してたとか変態だろ(怒)」

「愛した人との・・・・子供だから」

「子供・・・・・私が校長の子供?」

「ふぅ・・・その能力まで受け継ぎましたか・・・」


母親は・・・・前任のノロ先生だったのか

だから二人の薬を作れていたんだ

マリコ先生はハルナが受けたように
ノロ先生からすべてを受け継いだ


はじめは同級生の幼い姿に戸惑い事情を知り
面倒を見て行くうちに好きになり・・・

そして

ユウちゃんの事を心から愛した

でも自分は運命の人ではないと知っていたから
悪友として接していたんですね


そして今度はハルナがマリコ先生の能力を殆ど受け継いだ
ただ戦闘能力だけは受け継がれなかったんだけど
それは元々のマリコ先生の能力であり
これからの私には必要のない能力だから







それから一年後、協定が結ばれ戦争が終わり
さらに一年後、私達2人が見守る中
校長先生はひっそりと眠りにつかれた

その時に初めてわかった事実
魔法で老けさせていただけで
先生は30代だったと言う事


能力を受け継いだハルナは先生の薬の調合がわかり
何度も挑戦したけどそれだけじゃダメだった

そこに愛がなかったから

マリコ先生は校長先生を尊敬という愛で敬っていた
そして愛する人の父親・・・
だから薬が作れたんだと思う




マリコ先生がなくなってから一月後に見た夢
予知能力は夢を通して見ることが出来た




出動する事がなくなった生徒達は居住地に移り住み
治安を守る仕事につき

ハルナは診療所を開きユウコと暮らし

その三年後不慮の事故で死ぬ

そして・・・・・



「ユウちゃん・・・・」

「ハルナ(。-∀-)」

「これでずっと一緒だね(бвб)」




「そっか・・・そう言う事か」


目が覚めて何故か納得した




いつか生きている意味を見失い
生きていくことに疲れるかもしれない
でもハルナには見える



数百年後また戦う時が来るということを

その時の為に私たちは生きていかなければいけない

きっと先生にも見えていたんだろう
だから最後の力を振り絞り
ハルナに自分の能力と魔力を移したんだ


私達はまた学校を作り孤児を集め鍛えなくてはいけない
勿論ハルナは校長
ユウコは伝説の戦士として



それが最後の戦争だというのも見えた


終わったときには二人一緒に永遠の眠りに付きたい

でもそれがいつになるのかは何故か見えない

きっと飽きるまでユウちゃんに恋をしていたいからかな



「ねえねえ」

「ん?」

「魔法と薬でさ私の年齢変えることできない?
せめて17歳とかさ」

「どうして?」

「ほら身長伸びる前に止まっちゃったから(;´-∀-)」

「あぁ・・・・・無理だと思うよ
老けさすことは出来ても年齢は変わらないから身長も変わらない」

「嘘だろうが〜ほら足を少し伸ばすとか
百歩ゆずって胴体伸ばしてくれたら足短くても我慢するし
何とかならないのかよー(。-∀-)」



・・・・・どうしよう一生飽きることないかも(笑)


「おにぎり食べて寝る(怒)」

「ご飯炊いてない(бвб) 」

「嘘だろうがぁー(。-∀-)」


ほらね




おしまい