優子

「優子・・・優子起きなさい」

母ちゃん・・・・

「うわっ学校(汗)」

慌てて飛び起きてあたりを見ると

「あれ?」

「何寝ぼけてる、朝ご飯持ってきてあげたわよ」

そうだ今日手術だから病院だった

「10時からの手術逃げちゃダメだからね(笑)」

「に、逃げねえよ、俺は男だぜ」

「そうね、姉弟の中で一番偉そうで
その癖一番怖がりだけどね(笑)」

「煩いやい、もういいから仕事に戻れよ」

「はいはい、30分前にまた来るわね」

「べ、別に来なくても・・・・」

「いいの?」

「・・・・・・」

「トイレ早めに行っておきなさいよ」

「わかってるよ」

「食べた食器は「わかってるって」

「じゃーね」

俺の頭を撫でて病室から出て行った

ちっ、いつまでもガキじゃねえっつうんだよ

ご飯を食べて食器を片付けに行こうとベットから降りると

「あれ?どこかに行くの?」

にゃんにゃんが入って来た

「これを持って行こうかと」

「貸して、陽菜が行ってきてあげる」

俺の手からトレーを取持って行ってくれた

「いい姉ちゃんだな」

「・・・・・」

姉ちゃんじゃねえし(怒)

「何膨れてるの(бвб) 」

「何でもねえよ」

ムッてしてたらにゃんにゃんが戻って来た

「歯磨きと顔洗って来たら?」

「うん」

洗面用具を持ちトイレへ向かった

ふーさっぱりした(´-∀-)

病室へも戻ると大学生と楽しそうに話をしてるにゃんにゃん

「・・・・・・」

俺が戻って来たの気づいてないじゃん(怒)

大学生と目があいその視線に気づいたのか
後ろを振り返り俺と目があった

そのままベットに上って布団をかぶる

「何怒ってるの?」

「怒ってないし」

「怒ってるじゃん」

「眠いだけだよ」

潜り込みながら答えているとカーテンが閉まる音が聞こえて
ベットの端がくぼんだからきっと陽菜が座ったんだと思う

布団がめくられ横を向いてる俺の耳元で

「おはよのキスまだしてないよ(бвб) 」

ゆっくり顔だけ向けると
唇に優しくキスしてくれて

「ヤキモチ妬いた優ちゃん可愛い」て囁いて来た

「ヤキモチなんか妬いてないやい」

「拗ねた優ちゃんも可愛いよ」

「くっ・・・男に可愛いって言うな(怒)」

微笑みながら頭を撫でようとするから
咄嗟に腕を払うと少し悲しそうな顔をしたから
胸がキュッと締め付けられた

「っ・・・ごめん」

「いいよ、陽菜が悪いんだから
でもね、陽菜には甘えて欲しいかな
かっこいい優ちゃん好きだけど
可愛い優ちゃんも好きだから」

「男なのにいいのかよ」

「陽菜と優ちゃんは恋人でしょ」

「にゃんにゃん・・・」

ギュッと抱きしめてもう一度キスをした