陽菜

試験が終わった次の日いつものように
病棟のナースステーションに面会の名前を書きに行くと

「陽菜ちゃん、大島さん今日の朝一般病棟にうつれたのよ」

「もう大丈夫なんですか」

「生着はしたんだけどまだ油断は出来ないから個室なの」

「陽菜は何が出来ますか?」

「そうね、体が痛かったり怠かったりすると思うんだけど
大島さん我慢強いから痛いとかあんまり言わないのよ
体摩ってあげたり撫でてあげたりしてあげると少しは
和らぐから話をしながらでいいから足や腕を
摩ってあげて欲しいかしら」

「わかりましたありがとうございます」

廊下を歩き出そうとすると

「陽菜ちゃん!」

「え?」

「病室の部屋番号わからないでしょ」

あっ・・・そうだった(汗)

看護士さんが案内してくれて病室のドアの前に
いるんだけど凄いドキドキしていて
なかなかドアを開けれないでいると

「ニャロさんそんなところで突っ立ってたら邪魔ですよ(笑)」

「むぅ・・・煩いし」

「ほら、早く入ってあげな」

ドアを開けられ背中を押された

「こじぱ・・・・」

「ッ・・優ちゃん」

「アハッ生のこじぱだ(-∀-`) 」

「優ちゃんだって・・・お帰り優ちゃん」

「ただいま」

両手を広げておいでってするから
痛く無いように慎重にでも急いでその胸に飛び込んだ

「ずっとにゃんにゃんに触れたかった」

「陽菜だって・・・」

「にゃんにゃんの匂いだー(-∀-`) 」

「優ちゃんは病院の匂いだね」

「あぁーごめんお風呂入れなくて・・・
でも看護士さんが毎日拭いてくれてるから
汚くないよ(汗)」

「・・・体全部?」

「え?うん、そうだけど」

「・・・・・」

「にゃんにゃん?」

「今日から陽菜が拭いてあげる(бвб) 」

「いやっ、それはいいよ(汗)」

「なんで、陽菜じゃ嫌なの?」

「そんな事ないけど、悪いしそれに・・・」

「それに?」

「えーと・・・恥ずかしい(汗)」

「看護士さんになら恥ずかしくないの?」

「看護士さんは見慣れてるだろうし
私は病人だからなんとも思わないじゃん」

「むぅ・・・・」

陽菜が膨れていると

「そうだ、試験どうだった?
自己採点してみた」

「たぶん大丈夫だと思う
でも、陽菜精一杯頑張ったもん」

「そっか、受かってるといいね(-∀-`) 」

「ねえ、どこ受けたか聞かないの?」

「それは・・・えーと・・・」

「もしかして知ってるの?」

「うっ・・・うん(汗)」

「佐江ちゃん?」

「違うよ」

「才加?」

「ううん違う先生は個人情報を簡単には漏らさないよ」

「じゃー誰?」

「そこの後ろでニヤニヤして見てる人」

「えっ!?」

慌てて振り返る
そう言えばこの人いたんだった・・・

「じゃーん教えたのは篠田だよ(*`ω´) 
先生は先生でも学校の先生じゃないからね」

「むぅ、お喋り(怒)」

「だーね、このお口は悪い子ちゃん(笑)」

「こじぱはそれでよかったの?」

「うん、元々やりたいことが無くて
なんとなく大学に行くんだって思ってたから
やりたいことが見つかって良かった
優ちゃんのお蔭だよ」

「にゃんにゃん・・・・(涙)」

「どうしたの?どこか痛い(汗)」

「ゆっぴーは嬉しいんだよね
だから、うれし泣き(*`ω´) 」

「で、麻里ちゃんはなんでまだいるの」

「ひどーい、廊下でなかなか入れない
ウサギちゃんを見つけて
中へ導いてあげたのに」

「用事がないならすぐに行けばよかったのに」

「そんなツンなところも可愛いね(*`ω´) 」


久しぶりお優ちゃんは一段と痩せていて
頭には陽菜のあげたニット帽をかぶっていた

顔色はまだよくないけど
これからよくなって行くよね?

陽菜も頑張ってサポートするから二人で頑張って行こうね

大好き優ちゃん!