陽菜
せっかくの休みだったけど、アサヒが怪我をしてレナさんが不安がってる
みたいだから無理やり仕事を変わらせた
兄貴たちは家を出て3人でマンションに住んでいる
今は三人での時間を大切にしたいらしい・・・
家にいても出来ると思うんだけど・・・
おやじ達も孫に会えなくなって寂しいとは言わないが前みたいな
活気はなくなったように感じる・・・
俺達はまだつくってやれねえからな・・・
しかし、優子との大切な時間を潰したんだからこの仕事絶対成功させてやる
早く決めて帰れば7時には帰って来れるはずだった、なのに・・・
くそ〜何で俺とおやじは二人でホテルの部屋にいるんだ
あのじじいあっちこっち連れまわしやがって
俺は飲めないからおやじがその分飲まされて酔いつぶれて
帰れなくなり今に至る・・・・
なんでも西日本を牛耳ってるらしく、
九州や四国にホテルや大型施設を建てたいおやじにはどうしても
押さえておきたい人物だったらしい
そいつは俺の事を知っていて・・・
正確には優子の事をだけど
学生結婚した事をテレビで見ていたらしい・・・
ああ見えてマラソンをしていて
関西ではじじいの名前の付いたマラソン大会もあるらしい
オリンピック強化選手である優子に会いたいと言いだし
練習があるし大阪までは出てこれないと言うと、うちの家に行く!
とか言いだしやがった、じゃー来週の土曜日に!
と約束するとやっと解放され、うちの子会社系列のホテルに
部屋を取り部屋までおやじを背負いスーツを脱がしハンガーにかけ
Yシャツを脱がし下着だけにして寝かせた・・・俺は嫁か(怒)
でも・・・以外に軽かったな・・・来年は50歳だもんな・・・
しかし、さっきの爺年喰ってるように見えて63歳にはビビった
色が黒いしシワシワだから70歳くらいかと思ったぜ
もう11時か・・・優子寝てるかな・・・?
すると携帯が震え、見ると優子からだった、うん、以心伝心♪
(お疲れ様! 仕事終わったかな?終わってなかったらごめんね(汗)
明日何時に帰ってくるの? 私は朝から練習なので2時には家に帰ってます
陽菜早く帰って来てね♪だって 寂しいから(汗) お休み )
くぅ〜・・早く会いてぇ―(汗)すぐ電話すると
「もしもし、陽菜?仕事終わってたの?今メール
送っちゃったんだけどもしかしてもう見ちゃった?」
一気にまくしたてる優子、少し黙っていると
「もしもし、はるな!?あれ?つながってるのこれ?
おかしいな・・・もしもーし」
「あははは」
「もう、返事してよ(怒) 」
「あんまりかわいい声だから聴き入ってたんだよ(笑) 」
「もう・・・私だって陽菜の声聞きたいのに」
「明日は帰るだけだから昼過ぎにはつくぜ!」
「そうなんだ、じゃー陽菜の方が早いね 」
「学校に迎えに行ってやるよ!」
「いいよ、疲れてるんだから家で待ってて 」
「少しでも早く逢いたいからさ(бвб) 」
「はるな・・・」
「明日早いんだろ、もう寝ろよ」
「うん、陽菜もね、おやすみなさい♪ 」
「おう、おやすみ 」
電話を切って少しの間待ち受け画面を眺める
よし!風呂に入って寝るか 携帯画面にお休みのキスをした