朝の礼拝に行くために寮の廊下を歩いている


「それにしても朝から騒がしくない?」

「そう言えばみんなバタバタしてるよね」


(ルナ様が寮の前にいらっしゃってるらしい)
(麻里子様もご一緒らしいわよ)
(さっき寮長が慌てて挨拶しに行ってたって)


「ルナ様と麻里子様って誰?」

「この学校の生徒総代と副総代
ルナ様は月の女神と言われていて
私達が簡単にお話しできたり会える人じゃないんだ
だから一般寮へ来るなんて一大事(汗)」

「へえ〜凄い人達なんだね」

「邪魔!」


ドン!!


「あっ(;´-∀-)」


ボーと歩いていたのもあり後ろから少し押されただけで
一段だったけど段を踏み外してしまった


「おっと、危ないよ」


でも背が高くて綺麗な人に支えられ
倒れずにすむ
こんな人寮にいたっけ?


(きゃぁぁぁ!!麻里子様が)

(すぐ離れて庶民!麻里子様が汚れるわ(怒))


麻里子様?この人が・・・


「麻里ちゃんいつまで触ってんの」

「ごめんごめん(笑)」


(遠くからしか眺める事が出来ない
女神さまが目の前に!)

(なんて甘い声なのかしら)

(あの子早く退けばいいのに(怒))

(どこかへ行っちゃって(怒))


騒がしいヤジとは違う甘い声・・・

麻里子様とか言う人の後ろから聞き覚えのある声がした



「優ちゃん」

「陽菜先輩・・・・・どうして?」


(お名前を口にするなんてなんて人なの(怒))

「迎えに来たよ」

「え?」

「妹とは朝の礼拝から一緒に行動する決まりだから(бвб)」



(ルナ様が初めて妹を・・・)

(うそでしょ、どうしてあんな庶民)

(何かの間違いよ)


一段と騒がしくなるフロア


「あのう・・・」

「今日から陽菜は優ちゃんのお姉様
これからよろしくね(бвб) 」

「ニャロがとうとう(涙)」

「ウソ泣きはいいから早くここを出よう
うるさくて居られない」

「あのう・・・(;´-∀-)」

「そうそう、タイにこれ着けてあげる」

「これは?」

「陽菜のだよっていう証」


(いやぁぁー(泣))
(だれか夢だと言ってぇー(泣))


「ルナ様、私もルナ様の事が」

「汚い手で触らないで(怒)」


そう言って近寄って来た生徒を払いのける先輩


「妹は優ちゃんだけでいいし遊びももうしないから
だれも近寄らないで(怒)」

「篠田はいつでもウェルカムだよ(*`ω´) 」


(ルナ様がぁ〜(涙))

(あの子のせいよ(怒))


「それと、みなさん忘れないでね
優ちゃんは陽菜の妹になったと言う事を」


急にお嬢様口調(お嬢様か)になって
微笑みながらみんなに向かってそう言い放つ陽菜先輩


「ニャロが怒ると怖いよ、何かされたとわかったら
家がどうなるか・・・ブルブル(汗)」

「くだらない事言ってないで早く行こう」


ポカンとしてる私の腕を取り礼拝堂へ連れて行かれた