「ここは?」

「私はCIAでありロシアとの二重スパイなの」

「うそ」

「騙しててごめん
でも陽菜を愛してからはロシアのスパイをやめるつもりだった」

「じゃーなんで」

「あそこに女ボスがいたでしょ」

「優子が部屋で殺した人?」

「そう、マリコが日本にやってきて私をロシアのスパイだとバラしに来た」

「なんで?そんなことしたら・・・」

「おそらく私の忠誠心を疑って仕事をちゃんとしないと思ったんだろうね
まあ、その通りだったんだけど」

「仕事って何だったの?」

「ロシアの大統領暗殺」

「優子・・・・したの?そんなことしたらロシアから命を狙われるじゃん」

「どうなんだろう、最終的にはロシアのためになることが起こるはずなんだけどさ
それが何かは知らされていないからわからない」

「最後の仕事ってなに?」

「それもわからない、人と会うだけなんだ」

「行かないで」

「だめだよ、行かないと何があるのかわからないし
止められない」

「だってロシアだけじゃなくアメリカにも日本にも狙われてるんだよ」

「私なら大丈夫そういう訓練を受けてきてるから」

「嫌だ!優子を失いたくない」

「私は必ず戻ってくるから・・ね」

「ここで待ってればいいの?」

「ここも危ないと思ういつかは足がつくから」

「じゃーどこで・・・」

「どこに居ても私が探し出すから陽菜の行きたいところへ」

「・・・・最後に抱いて」

首を横に振ると

「大勢の男に抱かれた陽菜は汚い?」

「違うよ、陽菜が嫌でしょ?ずっとそういうことされてたのに」

「優子は違うもん、次いつ会えるかわからないのに
このまま別れるなんてヤダ」

「いいの?」

コクンと頷く陽菜をベットに連れて行く

「終わんないかもしれないよ(笑)」

「優子ならいい」

その夜寝る間も惜しみ今までにないくらい愛し合った

朝、横で眠る陽菜のおでこにキスをし
静かに準備をして部屋を出た