将校に変装して言われた場所に来ると
将校の格好をした人が待っていた

「よく来たな」

「何をすればいい?」

「何も・・・俺と一緒にいればいいだけさ」

今日は大統領官邸でのパーティがあって
そこに二人で乗り込むだけらしい

カクテルを飲みながら階段横に立っていると

「そろそろだな」

「何がだ?」

「大統領がお出ましだ」

「そう言えばSPが増えたな」

「お前は作戦には入っていないから向こうへいけ」

そう言って投げ飛ばされた

「何をす・・・・」

そいつはどこから出してきたのか爆弾を掲げ
何やら叫ぶと火を付けた

やばい(汗)

とっさに陰に入り伏せると同時に爆発

官邸で起きたテロ事件

大統領はきっと地下の対策室へ行くはず

煙が立ち込めるなか変装を取り服も脱ぎ捨て後を追う

厳重な扉が閉まる前になんとか中へ入り込むことが出来た

しかし武器が何もないし
見張り番があちこちに居る

「仕方ない素手で一人ずつ片付けていくか」

もちろん殺さない、しかし深手は負わせないといけない

徐々に中へ近づき透明のガラス越しに中が見えた

・・・・・・佐江?

さえ以外の人間は倒れていて・・・死んでるのか?

目と目が合う
声が聞こえなくても口で読み取れる

「さえもスパイだったのか」

「そう」

「訓練所には居なかったが」

「佐江は二つ下のクラスにいたからね」


年齢を偽ってたのか


「仲間だろ中で見届けさせてよ」

「・・・・ちょっと待って今開ける」

待っていると佐江の動きが止まった

ん?佐江が見ている画面を見ると

”ロシアの大統領が生きていました”

大々的にニュースで流れていた

ゆっくり目を合わす佐江

「やっぱり裏切ってたんだ」

「違う!あれも作戦の内だ」

「試させてよかったよ」

「まさか・・・マリコを差し向けたのは佐江なのか?」

「彼女を拉致するように言ったのも私だよ」

ニヤリと笑うとパソコンを操作しだす

「何をするんだ」

「爆弾を落とすのさ、そうしたら各国はアメリカに報復してくるだろ
アメリカは終わりさ」

「そんな事させない」

「そんなとこから意気がってても無理だよ(笑)」

奪った銃でガラスを撃っても防弾ガラスになっていて割れない

なんとか中にはいらないと・・・・

壁を撃ち隠されている配線を見つけドアをこじ開ける

「佐江とは戦いたくなかった」

「裏切ったのはユウコだろ」

「私は・・・・」

「あんな女に腑抜けにされやがって
まあ今頃男どもの餌食になってると思うけどね(笑)」

「うるさぁぁい!」

飛びかかり殴り合う

”発射まで50秒”

何度もパソコンに手を伸ばすが阻まれる

”発射まで30秒”

その時特殊部隊が突撃してきた

「動くな!」

二人共動きを止める

”発射まで10秒”

だめだ間に合わない(汗)

動くと同時に銃声がして背中に痛みが走った

それでもなんとかコードを引きちぎりカウントダウンは止まった