「陽菜まだ起きなくていいの」

「ん〜ん・・・・・え!?うそ(汗)」

慌てて下へ降りて行く

「もっと早く起こしてよ(怒)」

「何度も起こしてたわよ」

今日は朝練だったのにー(汗)

10分後に出ないと電車に間に合わない

髪をセットしてる暇も朝ご飯食べてる暇もなく
顔と歯を洗い制服に着替えて家を飛び出した

駅まで走らなきゃ間に合わないよ(汗)

必死で走っていたら自転車に追い抜かれ・・・

「あれ?小嶋さんじゃん」

「え、優子先輩(汗)」

「そっか小嶋さんこっち方面だったっけ」

「は、はい」

「小嶋さんが走ってるのってレアだよね(笑)」

「むぅ・・・そんな事無いです」

「アハッ(-∀-`) 小嶋さんでも怒るんだ」

「あ、すみません(汗)」

「今走ってるって事は遅刻しそうなのかな?」

「うっ・・・」

「アハハ正直だね、仕方ない大島さんのマイカーに
乗せて行ってあげる」

「い、いいです電車で行きますから(汗)」

「電車だと遠回りだから朝練に遅刻しちゃうよ
だって10分前に才加は出て行ったから」

「・・・・・」

「自転車だとまっすぐ行けるから意外に早いんだよねぇー
多分才加と同じくらいに着くよ」

「・・・・・・・」

「ほら後ろに乗って」

遅刻しないためだよね、ここは乗せてもらうしかないよね

自分にそう言い聞かせ後ろの椅子に座る

「飛ばすからしっかり腕を回しとかないと
振り落としちゃうからね
・・・だめだめ、そんなんじゃ落ちちゃう」

そう言って腕を前に引っ張られ背中に密着(汗)

「いっくよー(-∀-`) 」

すごいスピードでこぎ出した優子先輩

「そっか小嶋さん才加と同じ駅だったんだ」

「はい」

「じゃー毎日一緒に帰ってるの?」

「はい」

クラブが終わると結構暗くなってるから
同じ方面へ帰る人たちは一緒に帰ることになっていた

「くそー羨ましいぞ」

「え!?何ですか」

丁度車が横を通って聞こえなかった

「なんでもなーい」

「優子先輩はどうしてあそこにいたんですか」

「昨日才加の家に泊まってたんだよね
でも帰りに自転車無かったら不便だから
自転車で行って今登校中(笑)」

「あのう・・・前田さんは・・・」

「あっちゃん?あっちゃんとは朝練の日は別行動だよ
朝苦手だから朝練無いクラブに入ったのに
優子の朝練に付きあうわけないじゃんてね(笑)」

そうなんだ・・・

「小嶋さんはマネージャーしてて楽しい?」

「はい!楽しいです」


優子先輩の姿を見ていられるから


「そっかー、私は自分が動いてる方が好きだから
マネージャーって出来ないんだよね
だから出来る人を尊敬してる」

「そんなぁ(汗)」

「秋までの付き合いだけどよろしくね」

「はい!」


そう、三年生は秋の国体が終わると引退しちゃう
優子先輩も例外じゃなくって・・・・

あと半年もないじゃん

居なくなったらマネージャー辞めよう
元々運動は苦手だし
先輩もいなくなっちゃうし・・・


「あ、いたいたおーい才加」

「え、もう追いついたの?
て言うか後ろ小嶋さん?」

「レアポケモンゲットしてきた(-∀-`) 」

「髪の毛すごい事になってるよ(笑)」


そう言えば朝セット出来なかったし
風でめちゃくちゃになっちゃってるかも

こんな姿優子先輩には見せれないよ(汗)


「あぁ〜ごめん、私のせいだね」

「ち、違います(汗)
あ、降りて歩きますありがとうございまし、キャッ」

いきなり自転車が動いて落ちそうになる

「ほら、しっかりつかまって
ゲットした人は最後まで面倒見なきゃだから
才加先に行ってるね」

「部室鍵開けといて」

「ほーい(-∀-`) 」


結局学校まで乗せてもらい部室へも一番乗り

取りあえず急いで髪を結ぶ


「ありがとうございました(бвб)」

「みんなまだだし先に着替えて柔軟手伝ってくれる?」

「陽菜でいいんですか?」

「アハッ(-∀-`) 自分の事陽菜って言うんだ」

「あっ・・・しまった(汗)」

「陽菜ちゃんお願いします(-∀-`) 」


どうしよう、名前呼んでもらっちゃった(бвб)


「これから陽菜ちゃんて呼んでもいい?」

「は、はい(汗)」



ヤバい、陽菜今絶対顔が赤いと思う


「ふーやっと着いた・・・あれ小嶋さんどうかした」

「どうもしないよねー
先に運動場いって柔軟してるから」

「わかった、私もすぐ行く」

「ゆっくりでいいから」

「なんでだよ」

「おっはよー♪」

「佐江おはよう、才加の相手してやって」

「なんかわかんないけど了かーい」


普通一、二年が早く来ないといけないのに
この三人は時間よりもだいぶ早く来て
練習を始めている

だからって下に強要はしない

実は陽菜も時間より少しだけ早く来るようにしてる
だって、少しでも長く見ていたいし
陽菜を見てほしいから