「小嶋さん何入るか決めた?」
「ん〜決まんない、大島さんは?」
「じゃー軽音のサークルに入らない?」
「軽音?」
「サークルだから厳しくないし楽しそうじゃん」
「別にいいけど・・・・」
「あ、優子こんな所にいた
今日四限飛ばしてカラオケ行かない?」
「あぁ・・・四限はダメだわ
また今度誘って」
「りょうかーい」
「代返しとこうか?」
「いいよ、カラオケそんなに好きじゃないし」
「そうなの?」
「小嶋さんは好きなの?」
「歌うのは好きかな」
「じゃー今度一緒に行こうよ
みんなに紹介するよ」
「う、うん・・・」
明るくて活発な大島さんはすぐ友達が出来る
それに比べて陽菜は・・・
全く性格が違うし少しがさつだから
今までの陽菜だったら敬遠してた人
なのに今ではよく一緒に居る・・・
と言うか友達のいない陽菜だからいてもらってるって
言った方がしっくりくるかも(汗)
「先に行った方が席取っとこうね」
「うん(бвб) 」
大島さんとは学部が違うから
同じ講義を受けるのは一般教養しかない
週に4回だけ
その一回が今日の四限
「うわー食堂いっぱいで座るとこなさそう(;´-∀-)」
「ほんとだね・・・・」
「小嶋さん次講義あるんだよね」
「うん・・・・」
「ちょっと待ってて」
ホールを見回しそう言うとツカツカ真ん中あたりのテーブルへ
「もう食べてないんだったら席譲って貰えますか?」
恐らく上級生だと思う
食べ終わってスマホを見ながらしゃべっていた人達に
ニコニコしながら声をかけてる大島さん
食器を持ち立ち上がるのを見て陽菜を手招きしてる
「いいのかな(汗)」
「席は譲り合わないとね(-∀-`) 」
そして明らかに席を探してる二人組に
「ここ良かったら二つ空いてますよ」
「相席でもいいの?」
「全然いいよね?小嶋さん」
「はい(бвб) 」
こういうのをスッと出来ちゃう大島さんを尊敬
「ご馳走様でした、あ、もう行かなきゃ(汗)」
「食器片づけとくから行きなよ
小嶋さん歩くの遅いし(笑)」
「お願いしようかな、ごめんね」
「いいから早く行きな」
「うん、また四限目で!」
ホント良い人(бвб)
次の日サークルを覗くことにした