なかなか全員が集まれず
一度も練習しないままのサークルの日


『来週の土曜日に新入生歓迎会を行いたいと思います』


「ねえ、私達入部したってこと?」

「そうなっちゃってるね(;´-∀-)
まあ、いいじゃんゆるゆるだから」

『用事のある人もバイトが有る人も強制参加だからよろしく!』

「ゆるゆるじゃない(бвб)」

「遊びに関しては厳しそうだね(笑)
なんか用事入ってるの?」

「別にないけど・・・・」

「嫌なら熱出たとか言ってドタキャンしたら?」

「そんな事できないよ(汗)」

「真面目だね(笑)」

「よっ!」

「よっ!(-∀-`) 」

「ちょっと小耳にはさんだんだけどさ
軽音だからボーカルだけはダメだってさ」

「楽器をしながらって事?」

「そうなるとやっぱリードギターの俺だな♪」

「どうしてそうなるかな・・・
別にキーボード真ん中に置いてボーカルしてもいいじゃんねぇ陽菜」

「上手くないのに引きながら歌うとか出来ないよ(汗)」

「歌ってる時は和音とか押さえるだけでいいじゃん(-∀-`) 」

「俺に歌わせろよ!」

「じゃー半分ずつ歌おうよ(бвб) 」

「それ乗った!」

「て言うかまだ何やるとかも決まってねえし(-∀-`) 」

「そうだった(汗)今日決めちまおうぜ」

「そうだよねで、才加と有華は?」

「俺はここにいるぞ」

「うわぁびっくりした大きすぎて壁かと思ってたよ(;´-∀-)」

「酷いぞ(怒)」

「ごめんごめん(笑)
で、有華は?」

「少し遅れるってさ」

「そうなんだ」

「楽曲だけでも先に決めようぜ」

「そうだよね、何するか決めないと練習できないか(笑)」

「あ、さっきいたカフェにハンカチ忘れて来たみたいだから
取りに行ってくるね(бвб) 」

「一人で大丈夫?」

「子供じゃないんだから(笑)」


カフェに行くともちろん座ってた付近には無く
定員さんに聞いてみることに


「あのう、ハンカチの忘れ物って無かったですか?
猫柄なんですけど」

「あぁ・・・・・これかな」

「そうです!あそこのテーブルに座ってました」

「そうそう、あそこの横に落ちてたって言ってたから
あなたのね、どうぞ」

「ありがとうございます(бвб) 」

「陽菜ちゃん?」

「有華さん今ですか?」

「そうやねん教授に呼ばれておそなってもたわ
陽菜ちゃんは?」

「私は忘れ物取りに来てました」

「そうなんや、ほな一緒に行こか」

「はい」

「あー・・・・その前にちょっと来てくれへんかな」


そう言われてついて行ったのは誰もいない講義室


「あのな・・・俺な・・・」

「はい・・・・?」

「一目惚れしたん初めてやねん」

「はい・・・・(бвб) 」

「あぁぁーこんなん俺とちゃうわ
はっきり言うけど俺
陽菜ちゃんの事好きや
付き合ってくれへんか!?」

「え・・・・」

「一目見た時からコイツや!おもてん
絶対大事にするから俺と付き合って下さい!」

「あ・・・・・・・(汗)」

「こらこら、何先走ってんの(笑)
出し抜いたら才加が怒るよ(-∀-`) 」

「優ちゃん」

「そんなん早いもん勝ちや」

「それにまだ一度しか会ってないのに
付き合うとか返事できるわけないでしょ
ねえ、陽菜」

「う、うん・・・・」

「もっと交流を深めてお互いの事を知ってからでも遅くないでしょ」

「そうやけど一目ぼれやねんからしゃーないやろ」

「だから関西人は忙しないって言われるの!」

「・・・・・そうやな・・焦りすぎたわ」

「ほら、曲何にするか決めるのに有華を待ってるから
早く行きなよ」

「ほんまやな、ほな先行くわ
でも俺本気やから」

「わかったわかった」

「優子に言うてるんちゃう」

「陽菜も分かったよね」

「うん(бвб) 」


後ろ髪惹かれながらサークルの部屋へ向かった有華さん


「ありがとう」

「遅いから見にいったらいなくて
その辺捜してたら有華の声デカいからまる聞こえ(笑)
で、なんか困ってそうだったから・・・迷惑だった?(;´-∀-)」

「ううん、助かった(бвб) 」

「そっか、それだったらよかった
私達も行こう」

「うん」


中学の頃からよく告白されていたけど
男の人と付き合って事は一度もない
だって陽菜は・・・・・