yuko&hiromi
三歳だった私はお母さんと一緒に寝た記憶はない
さっきまでは、慣れてきてたのもあるし二人が隣にいてくれたから
普通に話すことが出来ていたけど
いざ、二人になると言葉が出てこない・・・
「いい子達ね!」
えっ?
「優子ちゃんは愛されてるのね」
ちょっと不思議な顔をしていると
「私が何年この世界にいると思ってるの、
いろんな人を見てきてるんですもの、すぐに分かったわ」
「うん・・・二人とも大好きなんだ、ずっと一緒にいたいんだ!」
無理かもしれないけど・・・
「己を信じ精進せよ!は、あなたの座右の銘でしょ!
優子が信じれば、やってやれない事は無いのよ!」
ニコッと微笑んでくれた
それに今優子って・・・
「お母さん・・・」
「いらっしゃい!」
両手を広げて抱きしめてくれた
宏美
三人を見ていると不思議な愛の形があった、そんな愛もありだと思うけど・・
たぶん、お互いにまだ分かって無い事があるんだと思う
そこが少し引っかかるんだけどね
ここらで、ひとつ宏美様がひと肌脱いであげますか!
「お母さん・・・」
消え入りそうな声で呟く優子が愛しくて抱き寄せた
♪両手を広げて足りないくらい、あなたをいっぱい愛しています♪(私たちより)
次の日の朝、早く起きて朝食を作っていると
「おはようございます」
声がして振り向く
「小嶋さんおはよう!早いわね」
「陽菜でいいです」
「じゃー陽菜ちゃん!」
この子は自分に正直に生きている
ただ正直すぎて暴走してしまう所があるんじゃないかな?
「陽菜ちゃん、もし何か悩み事が出来たらいつでも私にメールしてきてね」
そう言いアドレス番号を交換した
少しすると「おはようございます」篠田さんが起きてきた
「麻里ちゃんて呼んでもいいかしら?」
「はい」
二人をテーブルに座らせて
「今まで優子を守って来てくれてありがとう
あなた達がいたから今の優子があると思うの
ただねこれからもっと大きな試練が待ち受けてるかもしれない
でも、自分を信じてお互いを信じてすべてを投げ出せた時
その答えはきっと見つかるから・・・忘れないでね」
「「はい」」
「麻里ちゃん陽菜ちゃんこれからも優子をよろしくね」
「「はい!」」大きな返事が帰って来た
その大きな声に優子が起きてきた
大きな欠伸をしながら
「おはよう!みんな早いねー!」
三人でくすくす笑うと
「ん?どうしたの?」
不思議そうに見つめる優子がいた
mariko&haruna
麻 二人で寝た事ってあったかな?
初期のころ、私は人見知りで年も上だったから麻衣ちゃんなんかと一緒にいたし
陽菜もあんまり話さない子でゲームばかりしていた・・・
確かひまわり組公演で優子が陽菜に興味を持って
いつの間にかべタベタ引っ付きだしてから二人を見ていると面白くて
こういう子だったんだーと思って、
その辺から仲良くなりだしたんだよねー(*`ω´)
陽 麻里ちゃんとは仕事で二人の時が多いけど
二人でお泊りって何回あったかな?
いつも優ちゃんがいて、三人で楽しく笑って過ごした事しか思い出せないや
ふと横を見るとニヤニヤしてる麻里ちゃん
「麻里ちゃん顔がきもい!」(бвб)
「ひどいなー昔の事を思い出してただけなのに」(*`ω´)
「ふーん・・・なんかやらしい」(бвб)
「違う違う!初めのころの
ニャロってゆっぴーを思いっきり拒否してたじゃん」(*`ω´)
「そうだっけ?」(бвб)
「そうだよ!今は愛のあるツンツンだけどね」(*`ω´)
「だって、AとKで全然違うのに、急に触って来たりキスして来たり
してたんだもん・・・」(бвб)
「昔っから元気っ子でチビの変態おっさんだったんだね」(*`ω´)
麻 いつからだろう、三人で遊びだしたのは・・・
始めのころはファンにこじゆう・まりこじって言われて・・・・
あっ!サド優!もあったっけ
サドと優子さんの関係は真逆だけどね (*`ω´)
陽 始めは変態チビおっさんだと思っていたのに・・・
だんだん引っ付いてるのが当たり前になって
居ないと寂しくて・・・
学園ドラマの、サド優の関係にはしっとしちゃったもん・・・(бвб)
二人で見つめ合いながら
「なんか寂しいね」(*`ω´)
「うん、真ん中寒いね」(бвб)
「そうだね・・・」(*`ω´)
その日は初めて二人で手をつないで眠った
hiromi
篠田さんはしっかりお姉さんタイプかな
小嶋さんは天然ぽいけど周りをよく見てるし場を和ませてくれる
優子は末っ子の甘えん坊タイプって感じかな〜
そう言えば前に小嶋さんが「小っちゃいおっさん!」て言ってたっけ・・・
お風呂に入りながらそんな事を考えていた
三歳で別れてからテレビに映ってる彼女しか知らない
AKBではいつもふざけて変顔したり、風船怖いーて泣いてたり
それでいてライブになるとトップの顔になってみんなを引っ張って行ってる
あーあーずっとそばで見ていたかったなー・・・
ううん贅沢は言ってられない
今こうして私の元に帰って来てくれているのだから
これからを大事にしていこう!
でもあの三人は少し不安定に見える・・・
お似合いなんだけどー
もう一つ壁を乗り越えることが出来ればきっと・・・
リビングに戻ると三人仲良くソファーに並んでテレビを見ていた
「あーさっぱりした、客室に布団を敷いてあるから
篠田さんと小嶋さんはそこで寝てね」
「「はい!」」
「優子ちゃんは、私と一緒のベットでいいよね?」
「うん・・・・」
頬を赤くして照れながら頷く
かわいい!ファンの人達もこの顔に参っちゃうんだろうなー
と思いながら、みんなでリビングを後にした